急性毒性
経口
GHS分類: 區(qū)分4
ラットのLD50値として、214 mg イオン/kg (雄) (本物質換算値: 400 mg/kg)、222 mg イオン/kg (雌) (本物質換算値: 415 mg/kg)、231 mg イオン/kg (雌雄) (本物質換算値: 432 mg/kg) (いずれもJMPR (1993))、600 mg/kg (雌)、810 mg/kg (雄) (いずれもEPA Pesticide (1995)) との報告に基づき、區(qū)分4とした。
経皮
GHS分類: 區(qū)分3
ウサギのLD50値として、50~100 mg イオン/kg (本物質換算値: 93~187 mg/kg) (JMPR (1993))、262 mg/kg (雄)、288.5 mg/kg (雌雄)、315 mg/kg (雌) (いずれもEPA Pesticide (1995))、> 400 mg イオン/kg (雌) (本物質換算値: > 747 mg/kg) (JMPR (1993)) の5件の報告がある。1件は區(qū)分2、3件は區(qū)分3に該當し、1件は區(qū)分不能である。件數(shù)の多い區(qū)分を採用し、區(qū)分3とした。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外
GHSの定義における固體である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類対象外
GHSの定義における固體である。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 區(qū)分2
本物質のエアロゾルを用いたラットの4時間吸入ばく露試験のLC50値として、0.121 mg イオン/L (雄) (本物質換算値: 0.226 mg/L) 及び0.132 mg イオン/L (雌) (本物質換算値: 0.247 mg/L) (いずれもJMPR (1993)) に基づき、區(qū)分2とした。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 區(qū)分2
ラットを用いた皮膚刺激性試験において、本物質が中等度の刺激性を有するとの報告 (JMPR (1993)) から、區(qū)分2とした。なお、EU CLP分類において本物質はSkin Irrit. 2 に分類されている (ECHA CL Inventory (Access on June 2017))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 區(qū)分2
ウサギを用いた眼刺激性試験において、本物質が重度から軽度の刺激性を有するとの報告 (EPA Pesticide (1995)) から、區(qū)分2とした。なお、EU CLP分類において本物質はEye Irrit. 2 に分類されている (ECHA CL Inventory (Access on June 2017))。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。なお、EU CLP分類において本物質はSkin Sens. 1 に分類されている (ECHA CL Inventory (Access on June 2017))。
生殖細胞変異原性
GHS分類: 分類できない
ガイダンスの改訂により區(qū)分外が選択できなくなったため、分類できないとした。すなわち、in vivoでは、マウスの優(yōu)性致死試験、マウスの骨髄細胞を用いた小核試験、ラットの肝臓細胞を用いた不定期DNA合成試験で陰性 (EPA Pesticide (1995))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養(yǎng)細胞を用いたマウスリンフォーマ試験、染色體異常試験で陽性である (EPA Pesticide (1995))。
発がん性
GHS分類: 分類できない
ラット及びマウスに2年間混餌投與した発がん性試験において、ラット、マウスともに発がん性の証拠はないと結論された (ACGIH (7th, 2001)、EPA Pesticide (1995))。ただし、ラットの雄では高用量 (375 ppm) で骨肉腫の頻度増加 (3/49例 (6%)) がみられた (背景データ頻度は0~2%) が、EPAでは本物質投與による影響ではなく自然発生的なものと結論された (EPA Pesticide (1995))。既存分類として、EPAはグループEに (EPA Pesticide (1995))、ACGIHはA4に分類した (ACGIH (7th, 2001))。より新しいACGIHの分類結果を基に、分類できないとした。
生殖毒性
GHS分類: 區(qū)分2
ラットを用いた混餌投與による2世代試験において、F0及びF1の高用量群 (F0は400 ppm、F1は400 ppm を4週間投與後に240 ppmに減量) の親動物では、一般毒性として體重増加抑制に加え、口蓋及び舌の潰瘍、眼の病変 (眼球混濁、白內障) などがみられ、生殖発生影響として、一腹當たりのF1児數(shù)の減少、F1及びF2児動物の離乳時 (生後22日) の體重増加抑制がみられた (EPA Pesticide (1995)、環(huán)境省リスク評価第5巻:暫定的有害性評価シート (2006))。妊娠ラット又は妊娠ウサギの器官形成期に強制経口投與した発生毒性試験において、ラットの試験では母動物毒性発現(xiàn)用量 (4 mg/kg/day以上で體重増加抑制、摂餌量減少) を超える40 mg/kg/day で腎出血を呈する胎児の頻度増加が、ウサギの試験では母動物毒性用量 (3 mg/kg/day以上で體重増加抑制、摂餌量減少) を超える10 mg/kg/day で肝臓の脆弱化や斑狀の肝臓を呈した胎児の頻度増加が報告された (EPA Pesticide (1995))。
以上、ラット2世代試験で同腹児數(shù)の減少、ラット及びウサギの発生毒性試験で肝臓?腎臓に肉眼的異常を認めた胎児の頻度増加がいずれも親動物の一般毒性用量でみられたことから、區(qū)分2とした。