急性毒性
経口
GHS分類: 區(qū)分外 ラットのLD50値として、5,400~7,200 mg/kg (EU-RAR (2004)、ATSDR (2014)) との報(bào)告に基づき、區(qū)分外とした。
経皮
GHS分類: 區(qū)分外 ウサギのLD50値として、29,000 mg/kg (NICNAS (2000)) との報(bào)告に基づき區(qū)分外とした。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における液體である。
吸入:蒸気
GHS分類: 區(qū)分4 ラットの4時(shí)間吸入試験のLC50値として、4,800 ppm (NICNAS (2000)、EU-RAR (2004)) 及び12,000 ppm (EU-RAR (2004))、6時(shí)間吸入試験のLC50値として、5,918 ppm (4時(shí)間換算値: 7,248 ppm) (EU-RAR (2004))、1時(shí)間吸入試験のLC50値として、26,000 ppm (4時(shí)間換算値: 13,000 ppm) (NICNAS (2000) との報(bào)告があり、全て區(qū)分4に該當(dāng)することから區(qū)分4とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (77,227 ppm) の90%より低いため、ミストがほとんど混在しないものとしてppmを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 區(qū)分2 ヒトの事例で労働環(huán)境において本物質(zhì)のばく露により皮膚炎や紅斑を生じたとの報(bào)告 (ASTDR (1997)) や、ウサギ及びモルモットを用いた皮膚刺激性試験において顕著な皮膚刺激性を認(rèn)めたとの報(bào)告 (EU-RAR (2004)) から、區(qū)分2とした。なお、EU CLP分類において本物質(zhì)はSkin Irrit. 2に分類されている (ECHA CL Inventory (Access on May 2017))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 區(qū)分2A ヒトの事故例で、原液の飛沫が眼に入り眼の痛みと角膜上皮の損傷を生じたが數(shù)日後に完治したとの報(bào)告 (EU-RAR (2004)) や、ウサギを用いた眼刺激性試験において軽度から中等度の結(jié)膜炎が生じ、7日後に上皮の角化を認(rèn)めたが、2週間後には正常に回復(fù)したとの報(bào)告 (EU-RAR (2004)) から、區(qū)分2Aとした。なお、EU CLP分類において本物質(zhì)はEye Irrit. 2に分類されている (ECHA CL Inventory (Access on May 2017))。
呼吸器感作性
GHS分類: 區(qū)分外 ヒトに呼吸器感作性を示す報(bào)告はない。また、ヒトの吸入ばく露の事例から、すべての証拠は本物質(zhì)が呼吸器感作性物質(zhì)ではないことを示しているとの記述 (EU-RAR (2004)) から、區(qū)分外とした。
皮膚感作性
GHS分類: 區(qū)分1 本物質(zhì)は、日本産業(yè)衛(wèi)生學(xué)會(huì)で皮膚感作性物質(zhì)の第1群に分類されている。ヒトにおいて本物質(zhì)に対する過敏癥癥候群患者19 名、本物質(zhì)に12週間以上ばく露した健常者22名を?qū)澫螭?、本物質(zhì)及び本物質(zhì)の代謝物である抱水クロラール (CH)、トリクロロエタノール (TCOH) 及びトリクロロ酢酸 (TCA) のパッチテストを行ったところ、過敏癥癥候群患者は全物質(zhì)に対して陽(yáng)性を示し、健常者は陰性であった (産衛(wèi)學(xué)會(huì)許容濃度の提案理由書 (2016))。又、本物質(zhì)に感作性があるとする、動(dòng)物試験を含む複數(shù)の事例の報(bào)告 (産衛(wèi)學(xué)會(huì)許容濃度の提案理由書 (2016)) がある。よって區(qū)分1とした。なお、ヒトの本物質(zhì)に対する皮膚感作性癥狀の報(bào)告は散発的であり、感作性発癥は特異體質(zhì)のヒトの癥狀であるので、本物質(zhì)は皮膚感作性を有すると結(jié)論してはならないとの指摘がある (EU-RAR (2004))。
生殖細(xì)胞変異原性
GHS分類: 區(qū)分2 In vivoでは、マウスの優(yōu)性致死試験で陰性、トランジェニックマウスの腎臓、脾臓、肝臓、肺等を用いた遺伝子突然変異試験で陰性、マウススポットテストで陰性、ラット、マウスの骨髄細(xì)胞、ラットの末梢血、ラットの肝細(xì)胞を用いた小核試験で陽(yáng)性、陰性の結(jié)果、ラット、マウスの末梢血、マウスの骨髄細(xì)胞を用いた染色體異常試験で陰性、マウスの精子細(xì)胞を用いた小核試験で陰性、ラット、マウスの肝臓細(xì)胞を用いた不定期DNA合成試験で陰性、ラット、マウスの腎臓、肝臓、脾臓、肺等を用いたDNA損傷試験 (コメットアッセイを含む) で陽(yáng)性、陰性の結(jié)果、ラットの末梢血、マウスの脾臓細(xì)胞を用いた姉妹染色分體交換試験で陰性である (NITE初期リスク評(píng)価書 (2005)、EU-RAR (2004)、ATSDR (2014)、IARC 106 (2014)、DFGOT vol. 24 (2007)、IRIS Tox. Review (2011)、ACGIH (7th, 2007))。In vitroでは、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験で陽(yáng)性、陰性の結(jié)果、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞のマウスリンフォーマ試験で陽(yáng)性、遺伝子突然変異試験で陰性、小核試験で陽(yáng)性、染色體異常試験で陰性、姉妹染色分體交換試験で陽(yáng)性、陰性の結(jié)果である (NITE初期リスク評(píng)価書 (2005)、ATSDR (2014)、IRIS Tox. Review (2011)、EU-RAR (2004)、IARC 106 (2014))。以上より、ガイダンスに従い區(qū)分2とした。
発がん性
GHS分類: 區(qū)分1A IARCは本物質(zhì)はヒトで腎臓がんを生じること、並びに本物質(zhì)ばく露と非ホジキン病及び肝臓がんとの間に正の相関がみられたことから、ヒトの発がん性に関し十分な証拠があり、実験動(dòng)物でも本物質(zhì)の発がん性について十分な証拠があると結(jié)論した上で、グループ1に分類した (IARC 106 (2014))。この他、EPAがCaH (Carcinogenic to humans) に (IRIS (2011))、NTPがKに (NTP RoC (14th, 2016))、ACGIHがA2に (ACGIH (7th, 2007))、EUがCarc. 1Bに (ECHA CL Inventory (Access on May 2017))、日本産業(yè)衛(wèi)生學(xué)會(huì)が第1群に (許容濃度の勧告 (2016): 2015年提案) それぞれ分類している。以上、IARC等の分類結(jié)果に基づき、區(qū)分1Aとした。
生殖毒性
GHS分類: 區(qū)分2 ヒトの癥例や疫學(xué)研究で、本物質(zhì)の生殖毒性を明確に示した報(bào)告はない (産衛(wèi)學(xué)會(huì)許容濃度の提案理由書 (2014))。また、全身影響が生じない職場(chǎng)での濃度範(fàn)囲において、男性?女性の生殖能への有害影響はみられなかったとの報(bào)告もある (SCOEL/SUM/142 (2009))。実験動(dòng)物ではマウス又はラットに混餌投與した連続交配試験において、マウスでは高用量 (0.6%) でF0親動(dòng)物に精巣重量の減少、F1親動(dòng)物に精子運(yùn)動(dòng)の低下がみられた以外に生殖影響はみられず、ラットの試験でもF1世代に精巣重量減少、精子形成異常がみられたが生殖能への影響はみられなかった (産衛(wèi)學(xué)會(huì)許容濃度の提案理由書 (2014)、ATSDR (2014))。一方、妊娠ラットの器官形成期 (妊娠6~9日) に経口投與した結(jié)果、顕著な母動(dòng)物毒性 (體重増加抑制、自発運(yùn)動(dòng)低下、呼吸困難など) がみられる用量 (1,125 mg/kg/day) で胚の完全吸収、胎児奇形 (無(wú)眼、小眼) がみられた (ACGIH (7th, 2007)、ATSDR (2014)) との報(bào)告、妊娠ラットに妊娠期中1,000 ppm で飲水投與した結(jié)果、母動(dòng)物毒性はなく胎児に心臓奇形の増加がみられた (ACGIH (7th, 2007)) との報(bào)告、また妊娠ラットに交配2週間前から妊娠21日まで1,000 mg/kg/dayを強(qiáng)制経口投與した結(jié)果、母動(dòng)物毒性とともに新生児生存率の低下がみられた (ACGIH (7th, 2007)、ATSDR (2014)) との報(bào)告がある。既存分類では日本産業(yè)衛(wèi)生學(xué)會(huì)が生殖毒性第3群に分類している (産衛(wèi)學(xué)會(huì)許容濃度の提案理由書 (2014))。以上、動(dòng)物実験において概ね母動(dòng)物中毒量で奇形を含む発生影響を示す報(bào)告があること、及び日本産業(yè)衛(wèi)生學(xué)會(huì)の分類結(jié)果を踏まえ、本項(xiàng)は區(qū)分2とした。
特定標(biāo)的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1 (中樞神経系)、區(qū)分3 (気道刺激性、麻酔作用) ヒトでは本物質(zhì)のタンクに作業(yè)のために立ち入った3人の男性が5分以內(nèi)に意識(shí)を失い、約4時(shí)間後に意識(shí)回復(fù)した後も頭痛、めまい、流涙と眼の痛みを訴えたとの報(bào)告がある (EU-RAR (2004)、NITE初期リスク評(píng)価書 (2005))。またボランティアによる吸入試験で、1,000 ppm、2時(shí)間の吸入ばく露後に中樞神経系抑制の癥狀 (ふらつき、めまい、嗜眠) が認(rèn)められたとの報(bào)告がある (EU-RAR (2004))。実験動(dòng)物では、ラットの単回吸入ばく露の主な癥狀は知覚麻痺、眼と気道の刺激、協(xié)調(diào)運(yùn)動(dòng)能の低下、中樞神経系の抑制、呼吸不全であり、肺、肝臓、腎臓に顕著な変化はみられなかったとの記載がある (EU-RAR (2004)、NITE初期リスク評(píng)価書 (2005))。以上より區(qū)分1 (中樞神経系)、區(qū)分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。
特定標(biāo)的臓器毒性(反復(fù)ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1 (中樞神経系、肝臓) ヒトについては、「本物質(zhì)の慢性毒性は、神経障害として現(xiàn)れることが多い。本物質(zhì)の慢性ばく露者は、神経系の自覚癥狀 (頭痛、めまい、眠気、倦怠感、指の震え、神経過敏、悪心、食欲不振など) を訴えることが多い。このような訴えは50 ppmを超える本物質(zhì)に長(zhǎng)期ばく露した作業(yè)者に観察されている」との記載 (産衛(wèi)學(xué)會(huì)許容濃度の提案理由書 (1997))、「ヒトに対する反復(fù)毒性に関して、中樞神経系の抑制を生ずるという多くの暴露の報(bào)告があり、共通の癥狀は、疲労、精神的混亂、めまい、頭痛、記憶喪失、集中力欠如、加えて皮膚と眼の刺激性である。他の癥狀として、トリクロロエチレンの職業(yè)ばく露者及び被験者に薬物依存性やアルコール不耐性 (過敏癥) が認(rèn)められる?!工趣斡涊d (NITE初期リスク評(píng)価書 (2005)) がある。 実験動(dòng)物については、マウスを用いた30日間連続吸入毒性試験において、區(qū)分1のガイダンス値の範(fàn)囲內(nèi)である37 ppm (連続ばく露との記載により24時(shí)間/日としてガイダンス値換算: 49.3 ppm) で肝臓の相対重量増加、肝細(xì)胞の肥大と空胞化の報(bào)告がある (NITE初期リスク評(píng)価書 (2005))。このほか、実験動(dòng)物では區(qū)分2のガイダンス値の範(fàn)囲を超える用量で、中樞神経系、視覚、聴覚に対する影響、腎臓への影響 (腎尿細(xì)管上皮の巨細(xì)胞化、巨核化) が認(rèn)められている (NITE初期リスク評(píng)価書 (2005))。以上より、區(qū)分1 (中樞神経系、肝臓) とした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。