急性毒性
経口
ラットのLD50値として、> 50 mg/kg (EU-RAR (2007))、315 mg/kg (雌)、425 mg/kg (雄) (EU-RAR (2007)、EHC 120 (1991))、471 mg/kg (ATSDR (1999))、505 mg/kg (雄)、690 mg/kg (雌) (EU-RAR (2007)、IRIS TR (2001)、EHC 120 (1991))、584 mg/kg (雄、雌) (EU-RAR (2007)、IRIS TR (2001)、ATSDR (1999))、630 mg/kg (ATSDR (1999))、651 mg/kg (雄、雌) (EU-RAR (2007)、EHC 120 (1991))、926 mg/kg (雄、雌) (EHC 120 (1991))、1,400 mg/kg (雄、雌) (EU-RAR (2007)) との11データの報(bào)告がある。最も多くのデータ (10件) が該當(dāng)する?yún)^(qū)分4とした。
経皮
ウサギのLD50値として、< 200 mg/kg (雄)、340 mg/kg (雌) (EU-RAR (2007)、EHC 120 (1991))、< 200 mg/kg (EU-RAR (2007))、780 mg/kg (EU-RAR (2007)、EHC 120 (1991))、ラットのLD50値として、2,000-3,200 mg/kg (EU-RAR (2007)) との5件の報(bào)告がある。分類ガイダンスに従って、最も多くのデータ (2件) が該當(dāng)する?yún)^(qū)分3とした。なお、LD50値の最小値の2件の報(bào)告では區(qū)分を特定できず、殘りの1件は區(qū)分外 (國連分類基準(zhǔn)の區(qū)分5) に該當(dāng)する。新たな情報(bào)源 (EU-RAR (2007)) を追加し、區(qū)分を見直した。
吸入:ガス
GHSの定義における液體である。
吸入:蒸気
ラットのLC50値として、1.6 ppm (雄)、3.5 ppm (雌) (EU-RAR (2007)、ATSDR (1999)、EHC 120 (1991))、3.7 ppm、3.0 ppm (EU-RAR (2007))、3.44 ppm、1.6 ppm (雄)、3.9 ppm (雌) (IRIS TR (2001)) との報(bào)告に基づき、區(qū)分1とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (78.9 ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
吸入:粉じん及びミスト
データ不足のため分類できない。ラットのLC50値として、< 2 mg/L との報(bào)告があるが (EU-RAR (2007))、このデータのみでは區(qū)分を特定できない。なお、試験はミスト及びエアロゾルによって行われたとの記載、及びLC50値が飽和蒸気圧濃度 (0.88mg/L) より高いため、ミストの基準(zhǔn)値を適用した。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、本物質(zhì)の原液又は10%水溶液を適用した試験において腐食性がみられた (EU-RAR (2007))。また、モルモットに本物質(zhì)の40-90%水溶液を適用した試験においても腐食性がみられたとの報(bào)告 (EU-RAR (2007)) や、ウサギの皮膚に対して中等度から重度の一次刺激性を示すとの報(bào)告がある (EHC 120 (1991))。ヒトにおいては、皮膚刺激性を示したとの報(bào)告 (IRIS (2001)、EU-RAR (2007)) がある。以上、ウサギに対する「腐食性あり」の結(jié)果から區(qū)分1とした。なお、本物質(zhì)はEU DSD分類で「C; R34」、EU CLP分類で「Skin Corr.1B H314」に分類されている。情報(bào)を追加し區(qū)分を変更した。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギに本物質(zhì) (濃度不明) 0.1 mLを適用した眼刺激性試験において、壊死や軟白化がみられ、重度の刺激性が認(rèn)められたとの報(bào)告がある (EU-RAR (2007)、EHC 120 (1991)、ATSDR (1999))。また、本物質(zhì)は皮膚刺激性/腐食性の分類で區(qū)分1とされている。以上の結(jié)果から、區(qū)分1とした。 EU-RAR (2007) の情報(bào)追加、及び皮膚刺激性の區(qū)分1に基づき、區(qū)分を変更した。
呼吸器感作性
データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
モルモットを用いた皮膚感作性試験 (OECD TG 406) において陽性率が100%であり、皮膚感作性物質(zhì)であると結(jié)論されている (EU-RAR (2007))。またモルモットを用いた他の感作性試験においても、供試した動物全てに感作反応がみられたとの報(bào)告がある (EHC 120 (1991)、EU-RAR (2007))。以上の結(jié)果から區(qū)分1とした。
生殖細(xì)胞変異原性
ガイダンスの改訂により「區(qū)分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoでは、マウスの優(yōu)性致死試験、マウス末梢血赤血球の小核試験で陰性である (EU-RAR (2007)、ATSDR (1999)、NTP TR437 (1994)、EHC 192 (1997)、IUCLID (2000)、NTP DB (Access on September 2014))。In vitroでは、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞の遺伝子突然変異試験、ラットの初代肝培養(yǎng)細(xì)胞の不定期DNA合成試験で陰性、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞の染色體異常試験、姉妹染色分體交換試験で陽性である (EU-RAR (2007)、ACGIH (7th, 2001)、NTP DB (Access on September 2014)、IUCLID (2000))
発がん性
ACGIH (7th, 2001) でA4、EPAで1986年にE、1996年にNL (IRIS (2001)) に分類されている。また、SIAP (2007) は、ラット、マウスの2年間吸入ばく露発がん性試験結(jié)果から、いずれも発がん性が認(rèn)められていないことなどから、発がん性の証拠はないと評価している。以上より、ACGIHの分類からは「分類できない」、EPAの分類からは「區(qū)分外」となるが、ラット、マウスで発がん性が認(rèn)められていないため発がん性の証拠はないとの評価 (SIAP (2007)) もあわせて、EPAの分類を優(yōu)先し「區(qū)分外」とした。
なお、舊分類では、ACGIHでA4、EPAでE、NLから區(qū)分外としていたが、ガイダンスの改訂により、ACGIHでA4の場合「分類できない」と変更されている。
生殖毒性
データ不足のため分類できない。
ラット、マウス、ウサギを用いた経口経路 (強(qiáng)制) での催奇形性試験において、ラット及びマウスでは母動物毒性、発生毒性ともに認(rèn)められず、ウサギにおいては母動物毒性がみられる用量においても発生毒性は認(rèn)められていないとの報(bào)告 (EU-RAR (2007)、IRIS (2001)、ATSDR (1999)、NTP TR437 (1994)、EHC 120 (1991)) があり、舊分類では催奇形性試験の情報(bào)のみから區(qū)分外と分類していたが、生殖能に関する十分な情報(bào)がないことから分類できないとした。