急性毒性
経口
GHS分類: 區(qū)分4 ラットのLD50値 (OECD TG 401) として、708 mg/kg (SIAP (2014)) との報(bào)告に基づき、區(qū)分4とした。
経皮
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固體である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固體である。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
呼吸器感作性
GHS分類: 區(qū)分1A 日本産業(yè)衛(wèi)生學(xué)會(huì)?許容濃度勧告では、コバルト及びその化合物として、気道感作性物質(zhì)第1群に掲載されている (産衛(wèi)學(xué)會(huì)勧告 (2015)) ことから、區(qū)分1Aとした。
皮膚感作性
GHS分類: 區(qū)分1A 日本産業(yè)衛(wèi)生學(xué)會(huì)?許容濃度勧告では、コバルト及びその化合物として、皮膚感作性物質(zhì)第1群に掲載されている (産衛(wèi)學(xué)會(huì)勧告 (2015)) ことから、區(qū)分1Aとした。
生殖細(xì)胞変異原性
GHS分類: 分類できない 本物質(zhì)のデータはない。In vivoでは、可溶性コバルト化合物(Ⅱ) の塩化コバルトを用いたマウス骨髄細(xì)胞の小核試験、染色體異常試験で陽(yáng)性の報(bào)告がある (ATSDR (2004)、CICAD 69 (2009)、環(huán)境省リスク評(píng)価第11巻 (2013)) ものの、これらのデータは信頼性や妥當(dāng)性が十分ではない。また、作業(yè)者ばく露では、末梢血の有意な小核及びDNA傷害は検出されていないとの報(bào)告がある (SIAP (2014))。In vitroでは、可溶性コバルト化合物(Ⅱ) は、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験で陽(yáng)性、陰性の報(bào)告、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞の小核試験、染色體異常試験、遺伝子突然変異試験で陽(yáng)性である (ATSDR (2004)、CICAD (2009)、環(huán)境省リスク評(píng)価書第11巻 (2013)、IARC 52 (1991)) が、上記のin vivo小核試験の報(bào)告の中で、分離したマウス骨髄細(xì)胞を用いて行ったin vitro小核試験ではS9の有無(wú)にかかわらず陰性であった。SIAP (2014) では、可溶性コバルトは変異原性 (突然変異) を細(xì)菌、細(xì)胞に示さないが、in vitroでは染色體損傷を示し、これは活性酸素種 (ROS) によるものと推察され、Weight of evidenceによれば、in vivo染色體損傷試験での陰性知見およびヒト職業(yè)暴露での陰性知見から、in vivoでは保護(hù)作用が機(jī)能するとしている。以上より、可溶性コバルト化合物はin vivoでの影響はなく、分類できないとした。
発がん性
GHS分類: 區(qū)分2 本物質(zhì)自體の試験データはないが、コバルト及びコバルト化合物に対し、IARCがグループ2B (IARC 52 (1991)) に、ACGIHがA3 (ACGIH (7th, 2001)) に、日本産業(yè)衛(wèi)生學(xué)會(huì)が第2群B (許容濃度の勧告 (2015)) に、NTPがR (NTP RoC (14th, 2016)) にそれぞれ分類している。したがって、本項(xiàng)は區(qū)分2とした。なお、EUは本物質(zhì)をCarc 1B に分類し、SVHC指定した (ECHA (2011))。
生殖毒性
GHS分類: 區(qū)分1B 本物質(zhì)自體の生殖影響に関する情報(bào)はないが、可溶性コバルト化合物の情報(bào)が利用可能と考えられる、すなわち、雄ラットに塩化コバルト六水和物を混餌投與 (265 ppm: 20 mg Co/kg/day) した試験では、35日間投與後に精巣に中等度から重度のうっ血がみられ、70日間投與後には精巣の胚上皮及びセルトリ細(xì)胞における退行性ないし壊死性の変性に加えて、精原細(xì)胞や精母細(xì)胞、精子細(xì)胞への著しい影響が認(rèn)められた (環(huán)境省リスク評(píng)価第11巻 (2013))。また、塩化コバルトを雄マウスに12週間飲水投與後に無(wú)処置雌と交配させた試験では、200 mg/L 以上で、精巣上體精子數(shù)の減少及び生存胎児數(shù)の減少、400 mg/L 以上で妊娠動(dòng)物數(shù)の減少 (雄の受胎能低下)、精巣重量の減少、精巣精子數(shù)の減少及び精子形成能の低下がみられ、精巣の組織検査ではライディッヒ細(xì)胞の肥大、うっ血した血管、精原細(xì)胞の変性、精細(xì)管及び間質(zhì)組織の壊死などが認(rèn)められた (環(huán)境省リスク評(píng)価第11巻 (2013)、CICAD 69 (2006))。さらに、硫酸コバルトを妊娠雌ラットに強(qiáng)制経口投與 (妊娠1~21日) した試験では、母動(dòng)物毒性発現(xiàn)量 (100 mg/kg/dayで肝臓?副腎?脾臓相対重量の減少) より低い50 mg/kg/dayから、胎児に奇形発生 (頭蓋、脊柱、腎盂、尿細(xì)管、卵巣、精巣の奇形) が報(bào)告され、妊娠マウスへの経口投與 (妊娠6~15日) でも 50 mg/kg/day で、胎児の眼瞼、腎臓、頭蓋、脊椎に奇形発生がみられたと報(bào)告されている (環(huán)境省リスク評(píng)価第11巻 (2013))。
以上、可溶性コバルト化合物では経口経路で雄生殖器官への有害性影響とそれによる受胎能の低下、並びに母動(dòng)物毒性のない用量で催奇形性を示すことが報(bào)告されている。本物質(zhì)も無(wú)機(jī)コバルト化合物であり、同様の生殖発生毒性を生じる可能性が十分にあると考えられ、本項(xiàng)は區(qū)分1Bとした。なお、EUは硫酸コバルト、二塩化コバルトなど可溶性コバルト化合物と共にに本物質(zhì)を Repr. 1Bに分類し、高懸念物質(zhì) (SVHC) に指定した (ECHA (2011))。
特定標(biāo)的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 區(qū)分3 (気道刺激性) 本物質(zhì)は水に可溶との記載がある (CICAD 69 (2006))。 本物質(zhì)を含む四種類の可溶性コバルト塩 (硫酸コバルト(Ⅱ)、硝酸コバルト(Ⅱ)、塩化コバルト(Ⅱ)、酢酸コバルト(Ⅱ)) の全てに関する結(jié)果として、ラットの急性経口投與試験で、投與の最高用量 (區(qū)分2相當(dāng)の用量)で鎮(zhèn)靜、下痢、死亡前の振戦と痙攣、體溫低下、心拍數(shù)増加及び立毛を惹起したが、主要臓器には肉眼的な変化はみられず、ほとんどの影響は72時(shí)間後には消失したとの記載がある (SIAP (2014))。 更に塩化コバルト(Ⅱ) (CAS番號(hào) 7646-79-9) は、ラットの単回経口投與試験において區(qū)分1相當(dāng)の用量で、自発運(yùn)動(dòng)低下、筋緊張低下、呼吸數(shù)減少、胃腸管への影響が報(bào)告されており (ATSDR (2004))、GHS分類では區(qū)分1 (中樞神経系、消化管) として分類されている (平成27年度)。 以上の情報(bào)を総合すると、本物質(zhì)は中樞神経系と消化器への影響が考えられる。SIAPに記載された癥狀が區(qū)分2相當(dāng)の用量でみられたことから區(qū)分2 (中樞神経系、消化管) とした。また本物質(zhì)は気道刺激性を示すとの記載がある (環(huán)境省リスク評(píng)価第11巻 (2013))。したがって區(qū)分3 (気道刺激性) とした。
特定標(biāo)的臓器毒性(反復(fù)ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1 (神経系、呼吸器、心血管系、甲狀腺、血液系)、區(qū)分2 (生殖器 (男性)) 本物質(zhì)は水に非常によく溶けるとの情報(bào)がある (CICAD 69 (2006))。 本物質(zhì)についてヒト及び実験動(dòng)物において関連する情報(bào)はない。 可溶性コバルトの情報(bào)として、ヒトにおいて、貧血の治療用に塩化コバルト又は硫酸コバルトを投與した際の過(guò)剰障害として、神経系 (食欲不振、吐き気、耳鳴り、難聴、神経障害)、甲狀腺 (甲狀腺腫、甲狀腺へのヨウ素の取り込み阻害) への影響、ボランティアに塩化コバルトを経口投與した結(jié)果、赤血球系の造血亢進(jìn)がみられた他、自覚癥狀として頭痛、腹部不快感の主訴が多かったとの報(bào)告がある (環(huán)境省リスク評(píng)価第11巻 (2013)、CICAD 69 (2006))。また、かつてビールの泡の安定化目的で、硫酸コバルトが添加されており、多量にコバルトを含むビールの大量消費(fèi)者に心筋癥による死亡例が報(bào)告され、コバルトの心筋障害作用が懸念され (CICAD 69 (2006)、ACGIH (7th, 2001))、コバルトの添加制限を行うことにより、心筋癥の発生とそれによる死亡例は消失したとされる (環(huán)境省リスク評(píng)価第11巻 (2013))。以上より、ヒトでの本物質(zhì)を含む可溶性コバルト化合物の反復(fù)ばく露による標(biāo)的臓器として、神経系、心血管系、甲狀腺、血液系が挙げられる。
実験動(dòng)物ではラットに塩化コバルトを7ヵ月間強(qiáng)制経口投與した試験において、0.5 mg Co/kg/day以上の用量で、赤血球數(shù)及びヘモグロビン量の増加が認(rèn)められている (環(huán)境省リスク評(píng)価第11巻 (2013)、CICAD 69 (2006))。また、塩化コバルトの六水和物をラットに8週間強(qiáng)制経口投與した試験でも血液影響がみられている (環(huán)境省リスク評(píng)価第11巻 (2013)、CICAD 69 (2006))。この他、硫酸コバルト七水和物のラット、又はマウスを用いた13週間、又は2年間吸入ばく露試験において、ラット、マウスともに0.3 mg/m3 (コバルトとして0.11 mg/m3) の低濃度から、呼吸器に炎癥性組織変化がみられ、ラット13週間ばく露では、加えて血液影響 (多血癥、血小板數(shù)減少、網(wǎng)狀赤血球數(shù)増加) もみられている (環(huán)境省リスク評(píng)価第11巻 (2013)、CICAD 69 (2006))。この他、雄マウスに塩化コバルトを200~800 ppmの濃度で12週間飲水投與した試験で、400~800 ppm (47~93 mg/kg/day、コバルトとして21~42 mg/kg/day) (90日間換算値:コバルトとして19.6~39.2 mg/kg/day) で精巣重量減少、精巣上體精子數(shù)の減少、精子形成能の低下、精細(xì)管及び間質(zhì)組織の変性がみられたとの報(bào)告がある (環(huán)境省リスク評(píng)価第11巻 (2013)、CICAD 69 (2006))。以上より、実験動(dòng)物での可溶性コバルト化合物の標(biāo)的臓器は呼吸器、血液系、精巣と考えられ、精巣は區(qū)分2、他は區(qū)分1の用量範(fàn)囲での影響であった。 以上、ヒト及び実験動(dòng)物での可溶性コバルト化合物の反復(fù)ばく露影響に関する情報(bào)に基づき、本項(xiàng)は區(qū)分1 (神経系、呼吸器、心血管系、甲狀腺、血液系)、區(qū)分2 (生殖器 (男性)) とした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。