急性毒性
経口
ラットLD50値 1.80, 3.08, 3.98, 4.3 g/kg (JECFA 723 (1991)), 約 2000, 4200 mg/kg (USEPA/HPV (2001)、List1相當)と區(qū)分4相當が2例、區(qū)分外相當が4例のデータがあり、多くのデータがある區(qū)分外(國連分類基準で區(qū)分5)とした。GHS分類:區(qū)分外
経皮
ウサギLD50値 >10 g/kg (USEPA/HPV (2001)) に基づき、區(qū)分外とした。GHS分類:區(qū)分外
吸入:ガス
GHSの定義における固體である。GHS分類:分類対象外
吸入:蒸気
データなし。GHS分類:分類できない
吸入:粉じん及びミスト
データなし。GHS分類:分類できない
皮膚腐食性及び刺激性
ウサギに0.5 mLを閉塞適用した試験で、非損傷皮膚の24時間後のスコアー値が2.33(紅斑)、2.5(浮腫)、72時間後のコアー値が1.66(紅斑)、1.6(浮腫)で壊死および非可逆的な変化は見られなかったとの記述(IUCLID (2000))から、區(qū)分2とした。GHS分類:區(qū)分2
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギに100 mg適用した試験で、壊死および非可逆的な変化は見られず、刺激性(irritating)を示したの記述(IUCLID (2000))、ウサギに250μg適用した試験で、軽度の刺激性(Mild irritation)の記述(HPVIS (2009))から、區(qū)分2とした。GHS分類:區(qū)分2
呼吸器感作性
データなし。GHS分類:分類できない
皮膚感作性
データなし。GHS分類:分類できない
生殖細胞変異原性
in vivo試験のデータがなく分類できない。なお、in vitroの試験では、エームス試験で陰性(USEPA/HPV (2001))、CHO細胞を用いた染色體異常試験で陽性および陰性(USEPA/HPV (2011))の報告がある。GHS分類:分類できない
発がん性
データなし。GHS分類:分類できない
生殖毒性
妊娠ラットの器官形成期に混餌投與した試験で、母獣に體重増加抑制が見られたばく露量で、吸収胚の増加および仔の外表奇形が有意に増加した(JECFA 723 (1991))との記述から、區(qū)分2とした。また、ラットの混餌投與三世代試験(0, 0.5, or 1.0%.混餌)で、當該物質の母乳への分泌で、仔の栄養(yǎng)障害が原因と考えられる體重増加抑制、生存率の減少が見られた(JECFA 723 (1991))との報告から「追加區(qū)分:授乳に対する又は授乳を介した影響」とした。GHS分類:區(qū)分2、追加區(qū)分:授乳に対する又は授乳を介した影響
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
ラットの急性経口ばく露試験(用量:2820, 3560, 4480, 5040 mg/kg)で、3560 mg/kg以上の投與群で死亡が見られ、死亡例のほとんどは、ばく露後6-24時間以內で見られた。毒性癥狀として平伏狀態(tài)や嗜眠が認められ、死亡動物では消化管內に黃色の液體が観察されたが、生存動物の解剖では可視的な障害は見られなかったとの記述(USEPA/HPV (2001))がある。しかし上記の試験は、區(qū)分2のガイダンス値の上限を超えた高い用量で行なわれており、ガイダンス値內での投與量における影響が不明であることからデータ不足で「分類できない」とした。GHS分類:分類できない
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
ラットの90日間混餌投與試験(1%混餌 (換算値:500 mg/kg/day))で、死亡や異常行動はみられず、體重増加、摂餌量、血液學的検査、尿検査、病理學的検査においても、投與に関連した影響は見られなかったとの記述(USEPA HPV (2001))から、経口ばく露では區(qū)分外に相當するが、他の経路(吸入、経皮)の毒性影響のデータがなく、データがなく分類できないとした。GHS分類:分類できない
吸引性呼吸器有害性
データなし。GHS分類:分類できない