急性毒性
経口
GHS分類: 區(qū)分3 ラットのLD50値として、82 mg/kg (雌) (ATSDR (1997))、118 mg/kg (雄) (ATSDR (1997))、135 mg/kg (雌) (ATSDR (1997)、食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011))、155 mg/kg (雌雄) (ATSDR (1997))、163 mg/kg (雄) (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011))、223 mg/kg (雌雄) (EPA Pesticide (2006)) の6件の報告に基づき、區(qū)分3とした。
経皮
GHS分類: 區(qū)分外 ラットのLD50値として、202 mg/kg (ATSDR (1997)、ACGIH (7th, 2003)、EPA Pesticide (2006))、> 2,000 mg/kg (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011)) の2件の報告があり、1件は區(qū)分3、1件は區(qū)分外に該當するが、GLP準拠試験である食品安全委員會農(nóng)薬評価書のデータを採用して、區(qū)分外とした。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固體である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固體である。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、ラットのLC50値として、> 0.2mg/Lとの報告 (EPA Pesticide (2006)、食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011)) がある。本物質(zhì)は固體であるため、エアロゾルのデータである可能性があるが、このデータだけでは區(qū)分を特定できないことから、分類できないとした。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 區(qū)分外 ウサギを用いた皮膚刺激性試験で軽度の刺激性を有し7日間で回復したとの報告 (EPA Pesticide (2006)、食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011)) から、區(qū)分外 (國連分類基準の區(qū)分3) とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 區(qū)分2B ウサギを用いた眼刺激性試験で軽度の刺激性を認め、24時間で回復したとの報告 (EPA Pesticide (2006)、食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011)) から、區(qū)分2Bとした。今回の調(diào)査で入手した情報をもとに區(qū)分を見直した。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 分類できない モルモットを用いたビューラー法による皮膚感作試験で感作性を認めなかったとの報告 (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011)) があるが、報告が1例のみであるため、分類できないとし、區(qū)分を見直した。
生殖細胞変異原性
GHS分類: 分類できない ガイダンスの改訂により區(qū)分外が選択できなくなったため、分類できないとした。すなわち、in vivoでは、マウスの骨髄細胞を用いた小核試験で陰性、陽性の報告がある (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011)、ATSDR (1997)) が、陽性結(jié)果の再現(xiàn)性は認められていない。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細胞の染色體異常試験及び姉妹染色分體交換試験でいずれも陰性である (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011)、ATSDR (1997)、NTP DB (Access on May 2017))。
発がん性
GHS分類: 分類できない ラットに2年間、マウスに18ヵ月間又は2年間混餌投與した試験で、発がん性は認められなかった (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011))。既存分類ではACGIHがA4に (ACGIH (7th, 2003)、1995年提案)、EPAがグループE (Evidence of Non-Carcinogenicity for Humans) に分類している (Chemicals Evaluated for Carcinogenic Potential: Annual Cancer Report (2016)、評価年: 1993年)。以上よりガイダンスに従い、発がん分類の提案年がより新しいACGIHの分類結(jié)果に基づき、分類できないとした。
生殖毒性
GHS分類: 分類できない ラットを用いた混餌投與による2世代試験では親動物に1 mg/kg/day以上で赤血球コリンエステラーゼ活性の阻害がみられたが、最高用量の5 mg/kg/day まで親動物に生殖への有害影響はみられなかった。ただ、児動物には5 mg/kg/dayで生存率の低下と體重増加抑制がみられた (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011)、PATTY (6th, 2012)、ACGIH (7th, 2003))。一方、妊娠ラット、妊娠マウス、又は妊娠ウサギの器官形成期に強制経口投與した発生毒性試験では、ラットで15 mg/kg/day、マウスで10 mg/kg/day、ウサギで140 mg/kg/dayで母動物に體重増加抑制が認められたが、胎児への影響は母動物毒性量以上でも影響なし又は軽微な低體重による所見に限定された (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011)、PATTY (6th, 2012)、ACGIH (7th, 2003))。また、妊娠ラットに強制経口投與 (妊娠6~20日) し、児動物の神経発達影響を調(diào)べた試験で、母動物には0.3 mg/kg/day以上で赤血球コリンエステラーゼ阻害作用が生じたが、児動物には5.0 mg/kg/dayで低體重による所見がみられただけで発達神経毒性は認められなかった (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011))。以上、全體的に親動物の毒性量においても分類根拠とすべき明確な生殖発生影響はみられていないが、ラット2世代試験では最高用量が5 mg/kg/day とやや低めの用量においても児動物に生存率低下がみられており、さらに高用量投與した場合の生殖発生影響の有無に関する情報が不足していると考えられる。よって、分類できないとした。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1(神経系) 本物質(zhì)は有機リン系殺蟲剤であり、アセチルコリンエステラーゼを阻害する (ATSDR (1997)、食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011))。 ヒトでは事故や自殺企図による本物質(zhì)の急性経口ばく露で、昏睡、発作様動作、瞳孔縮小、筋肉の痙攣と攣縮、反射亢進又は低下、流涙、流涎、発汗、気管支漏、アテトーゼを起こした癥例が複數(shù)、報告されている (ATSDR (1997))。また、ヒトの急性吸入ばく露の癥狀として、知覚異常、めまい、頭痛が報告されている (ATSDR (1997))。実験動物では、ラットの単回経口投與試験において、區(qū)分1相當の60~100 mg/kgの用量で活動性低下、運動失調(diào)、振戦、體溫低下が認められ、また脳、血漿、赤血球のコリンエステラーゼ活性の低下がみられたとの報告がある (ACGIH (7th, 2003))。以上より區(qū)分1 (神経系) とした。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
実験動物については、ラット、マウスを用いた混餌による90日間反復経口投與毒性試験において、ラットでは區(qū)分1のガイダンス値の範囲內(nèi)である1.0 mg/kg/day以上で赤血球コリンエステラーゼ活性阻害 (20%以上)、5.0 mg/kg/day以上で脳コリンエステラーゼ活性阻害、副腎束狀帯空胞化、區(qū)分2のガイダンス値の範囲內(nèi)である15 mg/kg/dayで赤血球數(shù)、ヘマトクリット値の減少等がみられ、マウスでは、區(qū)分1のガイダンス値の範囲內(nèi)である50 ppm (7.5 mg/kg/day) 以上で脳アセチルコリンエステラーゼ活性阻害、區(qū)分2のガイダンス値の範囲內(nèi)である200 ppm (30 mg/kg/day) 以上で副腎脂肪性色素沈著、400 ppm (60 mg/kg/day) 以上で死亡率増加、眼球混濁、急性又は亜急性角膜炎の報告がある (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011))。また、ラットを用いた混餌による2年間反復経口投與毒性試験において、區(qū)分1のガイダンス値の範囲內(nèi)である1.0 mg/kg/day以上で赤血球コリンエステラーゼ活性阻害、10 mg/kg/dayで総コレステロール?総タンパク?グロブリン低下、脳コリンエステラーゼ活性阻害、副腎皮質(zhì)束狀帯脂肪空胞化等がみられ、マウスを用いた混餌による18ヵ月間反復経口投與毒性試験において、區(qū)分1のガイダンス値の範囲內(nèi)あるいはその上限近傍である50 ppm (雄: 6.1~12 mg/kg/day、雌: 6.6~12 mg/kg/day) 以上で、赤血球?脳コリンエステラーゼ活性阻害、區(qū)分2のガイダンス値の範囲內(nèi)である250 ppm (雄: 32~55 mg/kg/day、雌: 34~62 mg/kg/day) で眼球混濁、流涎、肝臓の軽度亜急性膽管炎?組織球増生?小葉中心性肝細胞脂肪空胞化の報告がある (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011))。 以上から、區(qū)分1 (神経系、副腎)、區(qū)分 2 (眼、血液系、肝臓) とした。
GHS分類: 區(qū)分1 (神経系、副腎)、區(qū)分2 (眼、血液系、肝臓) ヒトについては、3ヵ月以內(nèi)に本物質(zhì)を使用したペットを管理する従業(yè)員にかすみ目、皮膚の発赤、尿量減少、平均0.4年間ばく露された本物質(zhì)のシロアリ駆除剤塗布作業(yè)者に疲労感、眩暈、集中力の低下、記憶障害、意気消沈、頭痛が報告されている (PATTY (6th, 2012))。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。