急性毒性
経口
GHS分類: 區(qū)分1
ラットのLD50値として、1.6~4.5 mg/kg (雄)、1.3~9.0 mg/kg (雌) (ACGIH (7th, 2002)、EPA Pesticide (1997))、1.4 mg/kg (雌) (絶食下)、3.2 mg/kg (雄) (絶食下)、1.6 mg/kg (雄、雌) (絶食下) (JMPR (2003))、約1.5 mg/kg (EPA Pesticide (2006))、4.5 mg/kg (雄) (非絶食)、9.0 mg/kg (雌) (非絶食) (JMPR (2003)) との8件の報告がある。5件が區(qū)分1、1件が區(qū)分2に該當(dāng)するので、最も多くのデータが該當(dāng)する?yún)^(qū)分1とした。なお、2件は集約データであるために、該當(dāng)數(shù)から除外した。
経皮
GHS分類: 區(qū)分1
ラットのLD50値として、0.97 mg/kg、7.4 mg/kg、9.8 mg/kg (JMPR (1990))、ウサギのLD50値として、0.81 mg/kg (雄)、0.93 mg/kg (雌) (EPA Pesticide (2006)、JMPR (2003))、1.0 mg/kg (雄)、1.1 mg/kg (雄) (JMPR (2003))、0.8~1.1 mg/kg (雄)、0.93 mg/kg (雌) (PATTY (6th, 2012)、ACGIH (7th, 2002)、EPA Pesticide (1997)) との報告に基づき、「區(qū)分1」とした。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外
GHSの定義における液體であり、分類対象外。
吸入:蒸気
GHS分類: 區(qū)分1
ラットのLC50値 (4時間) (全身) として、0.0012 mg/L (雌)、0.0061 mg/L (雄) (JMPR (2003)) との報告に基づき、「區(qū)分1」とした。なお、LC50値の一方は飽和蒸気圧濃度 (0.42 ppm) より低く、他方は高いが、蒸気で投與したとの記載 (JMPR (2003)) に基づき、ppmを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。なお、ウサギに本物質(zhì)0.5 mLを適用した皮膚一次激性試験で、全動物が24時間以內(nèi)に死亡したとの記載 (PATTY (6th, 2012)、JMPR (2003)、ACGIH (7th, 2002)) がある。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。なお、ACGIH (7th, 2002) には、ウサギに本物質(zhì)0.5 mLを適用した眼一次刺激性試験で、全動物が24時間以內(nèi)に死亡したとの記載 (PATTY (6th, 2012)、JMPR (2003)、ACGIH (7th, 2002)) がある。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。
生殖細胞変異原性
GHS分類: 分類できない
In vivoではラット経口投與による優(yōu)性致死試験において、最高用量 (0.4 mg/kg) で陽性の報告があるが (EPA Pesticide (1997)) 明確な結(jié)論は示されておらず、JMPR (2003) はこの試験についてInconclusive (判定できない) としている (JMPR (2003))。また、ラット腹腔內(nèi)投與による骨髄細胞を用いた染色體異常試験で陰性との報告がある (EPA Pesticide (1997)、JMPR (2003))。In vitroでは、細菌を用いた復(fù)帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細胞を用いた遺伝子突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細胞を用いた染色體異常試験において陰性の報告がある (NTP DB (2015)、EPA Pesticide (1997)、JMPR (2003))。In vivo優(yōu)性致死試験の陽性結(jié)果については詳細不明であることから、ガイダンスに従い「分類できない」とした。
発がん性
GHS分類: 分類できない
ヒトでの発がん性に関する情報はない。実験動物ではラットに2年間、マウスに18ヶ月間混餌投與した結(jié)果、明らかな毒性影響 (死亡率の増加 (ラット、マウス)、體重増加抑制 (マウス)、コリンエステラーゼ阻害 (ラット)) がみられる用量においても、発がん性の証拠は認められないとの記述 (ACGIH (7th, 2002)、PATTY (6th, 2012)、EPA Pesticide (1997)) があり、ACGIHはA4に分類した (ACGIH (7th, 2002))。以上、ACGIHの見解も踏まえ、発がん性は「分類できない」とした。
生殖毒性
GHS分類: 區(qū)分2
ヒトでの生殖毒性に関する情報はない。実験動物ではラットに経口投與した3世代試験ではいずれの世代にも生殖毒性はみられなかったとの記述がある一方で、ラットに混餌投與した2世代試験では、親動物に毒性 (血漿コリンエステラーゼ阻害、哺育期間中の母動物の體重増加抑制) がみられる用量 (2.5 ppm: 0.22~0.24 mg/kg/day) で、妊娠率及び雄の授精率の低下、及び児動物の體重の低値がみられた (ACGIH (7th, 2002)、PATTY (6th, 2012)、EPA Pesticide (1997)) との記述がある。また、妊娠ラット (妊娠6~15日)、又は妊娠ウサギ (妊娠7~19日) に強制経口投與した催奇形性試験において、ラットでは高用量 (0.2 mg/kg/day) でも母動物毒性は生じないが、早期吸収胚、及び著床後吸収胚の増加がみられた。一方、ウサギでは母動物に體重増加抑制がみられる用量 (0.5 mg/kg/day) で、胎児體重の軽度減少と胚吸収率の増加がみられたのみで、いずれの動物種でも催奇形性は認められなかった (ACGIH (7th, 2002)、PATTY (6th, 2012)、EPA Pesticide (1997))。以上、総じて親動物に一般毒性影響がみられる用量で生殖能への影響、及び胎児毒性がみられたことから、分類は「區(qū)分2」とした。