急性毒性
経口
ラットにおけるLD50値 >3500mg/kg, 5000mg/kg (HSDB, 2002) は、JIS分類基準の區(qū)分外(國連分類基準の區(qū)分5)に該當する。
経皮
ラットにおけるLD50値>2000mg/kg (HSDB, 2002), および5200mg/kg(RTECS, 2007)は區(qū)分外に該當する。
吸入
吸入(粉じん): ラットLC50値 >200g/m3とするデータがあるが(RTECS, 2007)ばく露時間の記述が無く、他にデータがないためデータ不足で分類できない。
吸入(蒸気): データなし
吸入(ガス): GHSの定義における固體である。
皮膚腐食性?刺激性
ヒト皮膚にわずかな損傷が生じるとのデータ (HSDB, 2002) があるが判斷を行うに十分な情報が無く、このデータのみでは分類できない。
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ヒト眼に対する軽度の刺激性(mild (slightly) irritating)が認められる(HSDB (2002))との記述があるが判斷を行うに十分な情報が無く、このデータのみでは分類できない。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
皮膚感作性:データなし
呼吸器感作性:データなし
生殖細胞変異原性
In vivo 試験のデータがなく、複數(shù)指標のin vitro 変異原性陽性の結果もないことから、分類できないとした。なお培養(yǎng)ヒトリンパ球を用いた1件の染色體異常試験(in vitro 変異原性試験)の結果は陽性(RTECS, 2009) である。
発がん性
マウスを用いた105週間の経口ばく露試験において、TDLo=11025 mg/kg/105Wとされ肝臓に腫瘍発生の記述があるが(RTECS (2007))詳細が不明であり、他の動物種での試験データもないことから、データ不足で分類できない。
生殖毒性
ラットおよびウサギを用いた器官形成期の経口投與による試験において催奇性は認められていない(IRIS, 1991)、なおラットにおいて仔への毒性の記載があるが種類は不明である。一方、ラットを用いた経口投與による3世代試験(IRIS, 1991) では同腹産仔數(shù)減少、仔の數(shù)と體重の減少(親の毒性の記載はない)が認められている。ことから區(qū)分2とした。
特定標的臓器?全身毒性(単回ばく露)
データなし
特定標的臓器?全身毒性(反復ばく露)
ラットおよびマウスを用いた経口投與試験(10mg/kg)において毒性影響は見られていない(HSDB, 2002)。ラットの2週間試験とマウスの4週間試験においてTDLoはガイダンスの區(qū)分2の用量を超える2800 mg/kg(90日換算933mg/kg)とされ、生化學的な酵素抑制、誘導の変化、肝臓の臓器重量の変化に関する記述がある(RTECS, 2007) 。また、ラットを用いた2年間の混餌による経口投與試験(用量:10, 100, 1000, 3000 ppm;0.5, 5, 50, 150mg/kg)においてガイダンスの區(qū)分2に相當する50mg/kgの用量で肝毒性、溶血性貧血、體重変化(IRIS(1991))との記述があることから區(qū)分2(血液、肝臓)とした。
吸引性呼吸器有害性
データなし