急性毒性
経口
【分類根拠】 (1)~(5) より、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 雄: 2,276 mg/kg、雌: 5,071 mg/kg (ACGIH (7th, 2014)、SIAR (2005)、Patty (6th, 2012)) (2) ラットのLD50: 雄: 2,294 mg/kg、雌: 5,071 mg/kg (産衛(wèi)學(xué)會許容濃度提案理由書 (2018)) (3) ラットのLD50: 2,527 mg/kg (HSDB (Access on May 2020)) (4) ラットのLD50: 2,530 mg/kg (GESTIS (Access on May 2020)) (5) ラットのLD50: 3,200 mg/kg (HSDB (Access on May 2020)、Patty (6th, 2012))
経皮
【分類根拠】 (1)~(4) より、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
【根拠データ】 (1) ウサギのLD50: 5,071 mg/kg (ACGIH (7th, 2014)、産衛(wèi)學(xué)會許容濃度提案理由書 (2018)) (2) ウサギのLD50: > 7,168 mg/kg (SIAR (2005)) (3) ウサギのLD50: 8,190 mg/kg (GESTIS (Access on May 2020)) (4) ウサギのLD50: 8,216 mg/kg (ACGIH (7th, 2014))
吸入: ガス
【分類根拠】 GHSの定義における液體であり、區(qū)分に該當(dāng)しない。
吸入: 蒸気
【分類根拠】 (1) より、區(qū)分4とした。 なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (5,527 ppm) の90%よりも低いため、ミストがほとんど混在しないものとしてppmを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
【根拠データ】 (1) ラットのLC50 (4時間): 雄: 13.3 mg/L (2,717 ppm)、雌: 14.8 mg/L (3,015 ppm) (SIAR (2005)) (2) 本物質(zhì)の蒸気圧: 4.2 mmHg (20℃) (HSDB (Access on May 2020)) (飽和蒸気圧濃度換算値: 5,527 ppm)
【參考データ等】 (3) ラットのLC50 (4時間): 1,246 ppm (HSDB (Access on May 2020)) (4) ラットのLC50 (4時間): 6.13 mg/L (1,247 ppm) (GESTIS (Access on May 2020))
吸入: 粉じん及びミスト
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
【分類根拠】 (1) より、區(qū)分2とした。新しいデータが得られたことから分類結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1) OECD TG 404相當(dāng)のウサギを用いた皮膚刺激性試験で、軽度~中等度の紅斑と浮腫が観察されたが、7日目以降は全例に落屑が観察されたが、14日目までには回復(fù)した (SIAR (2005)、Patty (6th, 2012))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
【分類根拠】 (1)、(2) より、區(qū)分2Bとした。
【根拠データ】 (1) OECD TG 405相當(dāng)のウサギを用いた眼刺激性試験で、軽度の結(jié)膜発赤がみられたが、適用2日後までに消失した (SIAR (2005)、Patty (6th, 2012))。 (2) ヒトのボランティアにおいて、本物質(zhì) (11 ppm、30分) のばく露で眼への一過性の刺激がみられている (ACGIH (7th, 2014)、HSDB (Access on May 2020))。
呼吸器感作性
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
【分類根拠】 (1) より、區(qū)分1Bとした。新しいデータが得られたことから分類結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1) TG 429に準(zhǔn)拠したマウス局所リンパ節(jié)試験 (LLNA) において陽性と判定され、EC3は41.7%と報告されている (REACH登録情報 (Access on August 2020))。
生殖細(xì)胞変異原性
【分類根拠】 (1)、(2) より、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
【根拠データ】 (1) in vivoでは、ラットを用いた優(yōu)性致死試験で陰性の報告がある (SIAR (2005))。 (2) in vitroでは、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞の遺伝子突然変異試験、染色體異常試験、姉妹染色分體交換試験でいずれも陰性の報告がある (既存點検結(jié)果 (Access on May 2020)、SIAR (2005)、Patty (6th, 2012)、ACGIH (7th, 2014)、CEBS (Access on May 2020))。
発がん性
【分類根拠】 データがなく分類できない。
生殖毒性
【分類根拠】 (1)~(3) より區(qū)分2とした。
【根拠データ】 (1) ラットを用いた強制経口投與による簡易生殖毒性試験 (OECD TG 421) において、親動物毒性 (死亡 (雄: 2/12例、雌: 0/12例)、雌雄で體重増加抑制、摂餌量減少、雄で肝臓の相対重量増加、肝臓の小葉中心性肝細(xì)胞肥大、肝細(xì)胞の空胞化) がみられる用量 (100 mg/kg/day) で、妊娠期間の延長、著床率及び分娩率の減少があり、総出産児數(shù)、出産生児數(shù)及び哺育4日の生児數(shù)の低下を認(rèn)めた (既存點検結(jié)果 (Access on May 2020)、SIAR (2005)、産衛(wèi)學(xué)會許容濃度の提案理由書 (2018))。 (2) 雌ラットの妊娠6~15日に吸入ばく露した発生毒性試験において、母動物毒性 (體重、體重増加量、摂餌量の減少、肝臓の相対重量増加) がみられる用量 (100、354 ppm) で、胎児に骨格変異の増加がみられている (産衛(wèi)學(xué)會許容濃度提案理由書 (2018)、SIAR (2005))。 (3) 日本産衛(wèi)學(xué)會では、生殖毒性物質(zhì)第3群 (ヒトに対する生殖毒性の疑いがある物質(zhì)) としている (産衛(wèi)學(xué)會許容濃度の提案理由書 (2018))。
特定標(biāo)的臓器毒性 (単回ばく露)
【分類根拠】 (1)、(2) より、ヒトの報告に基づき、區(qū)分1 (中樞神経系)、區(qū)分3 (気道刺激性) とした。
【根拠データ】 (1) 本物質(zhì) (11 ppm) に30分間吸入ばく露されたヒトで、眼と鼻への刺激がみられた (ACGIH (7th, 2014)、Patty (6th, 2012))。 (2) ヒトにおいて、本物質(zhì)の経口経路では吐き気、嘔吐がみられ、吸入経路では頭痛、錯亂、呼吸困難、喉への刺激がみられた (Patty (6th, 2012))。
【參考データ等】 (3) ラットの単回経口投與試験において、2.0 mL/kg (1,780 mg/kg、區(qū)分2の範(fàn)囲) 以上で、投與後30~45分以內(nèi)に動作緩慢、流涙、背彎姿勢 (kyphosis)、不安定歩行、下痢がみられた (SIAR (2005))。 (4) ウサギの単回経皮適用試験 (影響がみられた最小用量の記載なし、LD50値 (> 7,168 mg/kg) 付近の區(qū)分2超より低用量で影響がみられたと想定) において、適用直後の発聲 (5~15分持続)、腹部膨満、下痢がみられた (SIAR (2005))。
特定標(biāo)的臓器毒性 (反復(fù)ばく露)
【分類根拠】 (1)~(3) より、區(qū)分2 (肝臓) とした。なお、腎臓及び甲狀腺でみられた変化はラット特有の変化とされ (參考データ (4))、ヒトへの外挿の妥當(dāng)性が低いと判斷し、標(biāo)的臓器としなかった。
【根拠データ】 (1) 本物質(zhì)の蒸気をラットに14週間 (6時間/日、5日/週) 吸入ばく露した試験で、4.9 ppm (ガイダンス値換算: 0.02 mg/L、區(qū)分1の範(fàn)囲) 以上の雄で腎臓重量の増加、甲狀腺濾胞コロイドの減少が、24.8 ppm (ガイダンス値換算: 0.09 mg/L、區(qū)分1の範(fàn)囲) 以上の雌で甲狀腺濾胞コロイドの減少等、149 ppm (ガイダンス値換算: 0.57 mg/L、區(qū)分2の範(fàn)囲) の雄で肝臓重量増加、尿の浸透圧及びクレアチニンの減少、雌で腎臓重量増加、尿タンパクの増加がみられた。このうち腎臓及び甲狀腺の変化について、SIAR (2005) ではヒトへの外挿性はない影響であるとしている (ACGIH (7th, 2014)、SIAR (2005))。 (2) 本物質(zhì)蒸気をラットに89日間吸入ばく露した試験で、90 ppm (ガイダンス値換算: 0.44 mg/L、區(qū)分2の範(fàn)囲) において腎臓障害、肝臓の軽度腫大及び小葉中心性肝細(xì)胞変性、精巣の萎縮等がみられた (ACGIH (7th, 2014)、SIAR (2005))。 (3) 本物質(zhì)蒸気をイヌに89日間吸入ばく露した試験で、61 ppm (ガイダンス値換算: 0.29 mg/L、區(qū)分2の範(fàn)囲) 以上で膽管増生、門脈域の線維化、血清AST及びALT活性の増加が、93 ppm (ガイダンス値換算: 0.46 mg/L、區(qū)分2の範(fàn)囲) で精巣萎縮、軽度の血液変化がみられた (ACGIH (7th, 2014)、SIAR (2005))。
【參考データ等】 (4) ラットの28日間強制経口投與試験で、最低用量の4 mg/kg/day (90日換算: 1.24 mg/kg/day) から、雄に甲狀腺及び腎臓の病理組織學(xué)的変化 (甲狀腺濾胞細(xì)胞の肥大、コロイドの減少、濾胞の不整形化: 腎臓尿細(xì)管上皮の硝子滴) が認(rèn)められたが、SIAR (2005) では腎臓の変化はα2u-グロブリン腎癥に関連した変化であり、甲狀腺の変化も種特異的な変化として、いずれもヒトには生じない影響であるとされている (既存點検結(jié)果 (Access on May 2020)、SIAR (2005))。
誤えん有害性*
【分類根拠】 (1)と(2)より、區(qū)分1とした。
【根拠データ】 (1)環(huán)狀炭化水素である。 (2)ヒトで吸引 (aspilation) により重度の肺炎を生じるとの報告がある(Patty (6th, 2012)、HSDB (Access on May 2020))。
* JIS Z7252の改訂により吸引性呼吸器有害性から項目名が変更となった。本有害性クラスの內(nèi)容に変更はない。