急性毒性
経口
ラットLD50値は4170 mg/kg (PATTY (5th, 2001))に基づき、JIS分類基準(zhǔn)の區(qū)分外(國連分類基準(zhǔn)の區(qū)分5)とした。
経皮
ウサギLD50値は5900 mg/kg (PATTY (5th, 2001))に基づき、區(qū)分外とした。
吸入
吸入(粉じん、ミスト): データなし。
吸入(蒸気): ラットLC50値(4h)は、500 ppmV (PATTY (5th, 2001))及び710 ppmV(NTP TR 513 (2005))の報(bào)告があり、それぞれ區(qū)分2及び區(qū)分3に該當(dāng)するが、より危険性の高い方を採用し、區(qū)分2とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度(3026 ppm)の90%より低いので、分類には気體の基準(zhǔn)値を適用した。
吸入(ガス): GHS定義における液體である。
皮膚腐食性?刺激性
ウサギの皮膚に4時(shí)間適用した試験(OECD TG 404)において、強(qiáng)い刺激性と壊死を認(rèn)め、皮膚一次刺激指數(shù) 7.5/8.0で腐食性(corrosive)との結(jié)果(BUA 218 (1998))に基づき、區(qū)分1とした。
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ウサギを用いた試験(OECD TG 405)において、角膜及び虹彩に刺激性を認(rèn)めず、結(jié)膜に対し著しい充血と浮腫が見られたが、6~8日後には完全に消失し、眼刺激指數(shù) 3.5/110で刺激性なし(not irritating)との結(jié)果(BUA 218 (1998))に基づき區(qū)分外とした。なお、別に本物質(zhì)はウサギの眼に滴下し何ら刺激性を示さなかった(HSDB (2004))との記載もある。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
皮膚感作性:モルモットを用いたマキシマイゼーション試験(OECD TG 406)において、陽性率 0%で感作性なし(not-sensitizing)の結(jié)果(BUA 218 (1998))に基づき、區(qū)分外とした。
呼吸器感作性:データなし。
生殖細(xì)胞変異原性
マウスに13週間吸入ばく露による末梢血を用いた小核試験(體細(xì)胞in vivo変異原性試験)の陰性結(jié)果があり、チャイニーズハムスター肺由來の線維芽細(xì)胞株を用いたin vitro染色體異常試験も陰性の結(jié)果が得られていることから、區(qū)分外とした。なお、in vitro試験では、サルモネラを用いた突然変異試験で陰性(厚労省報(bào)告 (Access on Dec. 2009)、NTP DB (Access on Dec. 2009))、マウスリンパ腫を用いた遺伝子突然変異試験で陰性の結(jié)果(BUA 218 (1998))が得られている。 [上述のマウス小核試験で雄のみ弱陽性の結(jié)果は、専門家により統(tǒng)計(jì)學(xué)的に有意ながらコントロールの2倍程度の増加であり、雌での陰性結(jié)果を考え合わせると生物學(xué)的意義はないものと判斷された。]
発がん性
ラットおよびマウスに2年間吸入ばく露した試験(NTP TR 513 (2005))において、両動(dòng)物種とも対照群との間に生存率の差はなく、唯一腫瘍発生率に有意な増加が認(rèn)められたのは雄ラット腎臓の尿細(xì)管腺腫と副腎の褐色細(xì)胞腫であったが、これらの腫瘍の発生には雄ラット特有のα2μグロブリン腎癥との関連が示唆されており、ヒトには當(dāng)てはまらない可能性がある。その他の所見としては、雌マウスにおける肝細(xì)胞と子宮の腫瘍の僅かな増加であったが、発がん性を評価するにはデータ不足であり、したがって「分類できない」とした。
生殖毒性
マウスの妊娠6~13日目に経口投與し自然分娩させた試験において、母動(dòng)物の死亡がみられる用量で新生仔の體重、成長、3日目生存率などを含む仔の発生指標(biāo)に影響は見られなかった(NTP TR 513 (2005))が、親動(dòng)物の性機(jī)能、生殖能に及ぼす影響に関してはデータがなく「分類できない」とした。
特定標(biāo)的臓器?全身毒性(単回ばく露)
本物質(zhì)の蒸気は呼吸器を刺激し(BUA 269 (2006))、また、本物質(zhì)を吸うことにより鼻と咽喉を刺激する可能性がある(HSFS (2002))との記載により、區(qū)分3(気道刺激性)とした。なお、用量など試験條件や結(jié)果の詳細(xì)は不明であるが、モルモットの蒸気ばく露、またはウサギの眼に滴下により白內(nèi)障を生じたとの記述(PATTY (5th, 2001)、HSDB (2004))がある。
特定標(biāo)的臓器?全身毒性(反復(fù)ばく露)
マウスに吸入ばく露した試験において、0.14~2.26 mg/L(蒸気:6h/日)を14週間ばく露で雄の肝臓における小葉中心性巨細(xì)胞の発生頻度が増加し(NTP TR 513 (2005))、0.028~0.283 mg/Lを90日間または0.287~1.435 mg/L(24h/日)を30日間ばく露では雌の肝細(xì)胞空胞化の発生頻度が増加した(NTP TR 513 (2005)、BUA 218 (1998))ことが報(bào)告され、いずれも発現(xiàn)濃度がガイダンス値範(fàn)囲區(qū)分1に相當(dāng)していることから區(qū)分1(肝臓)とした。また、ラットおよびマウスに吸入ばく露した試験では、0.287~1.435 mg/L(6h/日)を30日間ばく露で、気管上皮のヒアリン硝子滴形成、細(xì)胞の喪失または増殖、浸出液、気管?気管支上皮の2型肺胞上皮細(xì)胞の発生頻度増加など気管、気管支、肺胞において用量依存的な病理組織學(xué)的変化が生じ、さらにモルモットに同一濃度を同一期間吸入ばく露した結(jié)果として、多病巣性肺炎を伴った肺胞への刺激、浸出液を伴った肺胞壁の肥厚が記載されており(NTP TR 513 (2005)、BUA 218 (1998))、いずれも発現(xiàn)濃度がガイダンス値範(fàn)囲區(qū)分1に相當(dāng)していることから區(qū)分1(呼吸器)とした。以上より、分類は區(qū)分1(肝臓、呼吸器)となる。なお、ラットを用いた各試験で雄の腎臓でα2μグロブリン濃度増加とヒアリン硝子滴蓄積を伴う腎尿細(xì)管の変性が認(rèn)められている(NTP TR 513 (2005)が、この所見は一般に雄ラット特有のα2μグロブリン腎癥であり、ヒトに當(dāng)てはまらないとされているので、分類の根拠としなかった。また、ヒトで高濃度の過剰ばく露により、しびれ、嘔気、頭痛、嘔吐を起こす(PATTY (5th, 2001))と述べられている。
吸引性呼吸器有害性
當(dāng)該物質(zhì)は炭化水素であり、動(dòng)粘性率は、1.9 mm2/s (約25 ℃)で、肺に吸い込んで化學(xué)性肺炎を起こす危険がある(ICSC (2004))ことが知られているため、區(qū)分1とした。