急性毒性
経口
ラットを用いた経口投與試験のLD50値3,730 mg/kg(SIDS(2004))、1,600-3,700 mg/kg (SIDS(2004))、960 mg/kg (NTP TR 472(1999))のうち最小値960 mg/kgから區(qū)分4とした。
経皮
ウサギを用いた経皮投與試験のLD50値7.1 mL/kg(換算値5,635 mg/kg) (SIDS(2004))から區(qū)分外とした。
吸入
吸入(蒸気): 25℃における飽和蒸気圧濃度は227,632 ppmである。ラットを用いた30分吸入ばく露試験のLC50値6,000 ppm(NTP TR 472(1999))なので気體基準(zhǔn)を適用し、4時(shí)間換算値21,213 ppmから區(qū)分外とした。
吸入(ミスト): データがないので分類できない。
吸入(ガス): GHS定義上の液體であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
皮膚腐食性?刺激性
ウサギを用いた皮膚刺激性試験においてPII=0.13(ECETOC TR66(1995))であることから刺激性なしと考えられ、また、not irritatingのデータ(IUCLID(2000))がGLP: yesで2件あることから、區(qū)分外とした。 なお、ウサギを用いた皮膚刺激性試験で、「ウサギにmoderateからsevereの刺激及び火傷があり、6匹中1匹に紅斑が生じる」(SIDS(2004))、及び「皮膚に対する刺激性を含む」(NTP TR472(1999))、「他のアルデヒドと類似の刺激」(Patty(5th, 2001))の記述があるが、いずれも1952年のデータで、GLP不明であり、試験條件が不明である。
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ウサギを用いた眼刺激性試験で、「severe eye irritation」(SIDS(2004))及び「irritation」(NTP TR472(1999)、Patty(5th, 2001))との記述があるが、いずれもGLP不明であり、試験條件が不明である。また、IUCLID(2000)には、ウサギを用いた眼刺激性試験(いずれもGLP: yes)で「not irritating」と、「slightly irritating」の記述がある?!竤evere eye irritation」から「not irritating」まで評(píng)価が分かれているため分類できない。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
皮膚感作性:マウスを用いた皮膚感作性試験のデータ(SIDS(2004)、NTPTR472(1999))で、「20mLのイソブチルアルデヒドを除毛した耳にアジュバント有無で、5日間連続で投與したところ、ともに炎癥や過敏癥は見られなかった」との記述から區(qū)分外とした。
呼吸器感作性:データがないので分類できない。
生殖細(xì)胞変異原性
體細(xì)胞in vivo変異原性試験(マウスの骨髄細(xì)胞を用いた染色體異常試験)で陽性(SIDS(2004))であることから、區(qū)分2とした。 なお、體細(xì)胞in vivo変異原性試験(ラットやマウスの骨髄細(xì)胞を用いた小核試験)はともに陰性(SIDS(2004))であるが、體細(xì)胞in vivo遺伝毒性試験(CHO細(xì)胞を用いた染色體異常試験及び姉妹染色分體交換試験)はともに陽性(NTP DB(Access on September 2008))である。
発がん性
主要な國(guó)際的評(píng)価機(jī)関による評(píng)価がなされていないが、雌雄ラットを用いた105週間吸入ばく露の発がん性試験結(jié)果は「ばく露群と非ばく露群とで差異が見られなかった」(SIDS(2004)、NTP TR 472(1999))と記述されている。また、ラット及びマウスの雌雄を用いた2年間吸入ばく露試験で、「発がん性の兆候はなかった」(SIDS(2004)、NTP TR 472(1999))との記述がある。また、「ラットやマウスで発がん性はない」(Patty(5th, 2001))との記述がある。以上より、區(qū)分外とした。
生殖毒性
ラットを用いたOECD発生毒性ガイドライン吸入ばく露試験で、「母動(dòng)物については、體重増加の抑制や鼻粘膜の損傷が起きた用量で、発生毒性は生じない」(SIDS(2004))との記述がある。また、ラットやマウスを用いたNTPの13週間吸入毒性試験で、「雄ラットでの精子の運(yùn)動(dòng)性や精子密度、精子形態(tài)への本物質(zhì)の影響はない」(SIDS(2004))、また、「雄マウスの生殖器官の重量や精子への影響は見られなかった」(SIDS(2004))と記述されているが、雌動(dòng)物の生殖機(jī)能への影響が不明なため、分類できない。
特定標(biāo)的臓器?全身毒性(単回ばく露)
ラットを用いた経口投與、腹腔內(nèi)投與、吸入ばく露試験のデータで、「肺への損傷、胃腸管の壊死」(NTP TR472(1999))とあるが、一次文獻(xiàn)が確認(rèn)できなかったため投與量や回復(fù)性が不明であり、肺と消化器については分類できない。急性毒性としての「呼吸器刺激」(Patty(5th, 2001))の記述から區(qū)分3(気道刺激性)とした。
特定標(biāo)的臓器?全身毒性(反復(fù)ばく露)
ラットやマウスを用いた90日間吸入ばく露試験で、「ラットでは鼻甲介扁平上皮化生や骨形成異常癥がみられた。マウスでは、鼻腔內(nèi)の非腫瘍性の炎癥、腎臓重量の著しい減少、活動(dòng)の低下、振戦、虛弱、呼吸困難などがみられたが、剖検では肉眼的病変は認(rèn)められなかった」(NTP TR472(1999))との記述がある。また、「ラットでは鼻腔上皮の壊死、咽喉や気管の炎癥がみられた」(Patty(5th, 2001))との記述がある。いずれも區(qū)分2のガイダンス値の範(fàn)囲外で見られた影響であるが、ガイダンス値の範(fàn)囲內(nèi)での毒性は不明であり、他のばく露経路による試験データもないので、分類できない。
吸引性呼吸器有害性
データがないので分類できない。 なお、28℃における動(dòng)粘性率は0.678(mm2/s)であるが、炭化水素ではないので該當(dāng)しない。