急性毒性
経口
GHS分類: 區(qū)分外 ラットのLD50値として、> 3,200 mg/kg (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2005)) との報告に基づき、區(qū)分外とした。
経皮
GHS分類: 區(qū)分外 モルモットのLD50値として、20 mL/kg (18,900 mg/kg) (PATTY (6th, 2012)) との報告に基づき、區(qū)分外とした。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における液體である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 區(qū)分外 ラットの6時間吸入ばく露試験のLC50値として、> 5.3 mg/L (4時間換算値: > 7.95 mg/L) (HSDB (Access on August 2017)) との報告に基づき、區(qū)分外とした。なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (11.2 ppm (0.131 mg/L)) よりも高いため、ミストとしてmg/Lを単位とする基準値を適用した。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 區(qū)分外 モルモットによる皮膚刺激性試験 (閉塞適用) で、本物質は軽度の刺激性を示すとの記載 (SIDS (2005)、PATTY (6th, 2012)) や、モルモットの皮膚に対して開放適用で軽度の刺激性を示し閉塞適用でより刺激性が強まったとの記載 (HSDB (Access on August 2017)) がある。よって、軽度の刺激性に該當する?yún)^(qū)分外 (國連分類基準の區(qū)分3) とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 區(qū)分外 ウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG 405準拠) で、本物質適用1時間後に軽度の発赤を生じたが24時間後には回復し、他の眼刺激性 (角膜、虹彩、結膜浮腫) はみられず本物質は眼刺激性物質ではないとの記載 (ECHA登録情報 (Access on December 2017)) がある。よって、區(qū)分外とした。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、本物質を含む水性塗料と喘息や喘息様の病狀に関連性があるとの記載 (PATTY (6th, 2012)) がある。
皮膚感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、203名のボランティアに1%の本物質を3週連続で半閉塞適用して2週間後に惹起したところ、3名に軽度の発赤がみられたが、本物質に対する反応は低く、感作性の証拠とはならないとの記載 (ECHA登録情報 (Access on December 2017)、HSDB (Access on August 2017)) がある。
生殖細胞変異原性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細胞の染色體異常試験で陰性である (厚労省既存化學物質毒性データベース (Access on September 2017)、PATTY (6th, 2012)、SIDS (2005))。
発がん性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
生殖毒性
GHS分類: 分類できない ラットを用いた強制経口投與による反復投與毒性?生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、雄親動物に腎臓への影響、雌親動物に肝臓重量増加がみられた750 mg/kg/dayまでの用量で、親動物の生殖能、及び児動物への影響は認められなかった (厚労省既存化學物質毒性データベース (Access on August 2017)、SIDS (2005)、PATTY (6th, 2012))。しかし、スクリーニング試験のため、この結果のみで區(qū)分外とはできず、他に利用可能なデータがないことから、分類できないとした。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。本物質のヒトでの単回ばく露の情報はない。実験動物では、ラットの6時間単回吸入ばく露試験において、5.3 mg/L (452 ppm) (4時間換算値: 7.95 mg/L) で、死亡例はなく、血管拡張がみられたのみであったとの報告があるが (PATTY (6th, 2012))、この情報だけでは標的臓器を特定できない。他に情報がないため、分類できないとした。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
GHS分類: 分類できない 実験動物については、ラットを用いた強制経口投與による反復投與毒性?生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、區(qū)分2のガイダンス値の範囲內である150 mg/kg/day (90日換算: 73 mg/kg/day (雄)) 以上でクレアチニン?総ビリルビン増加、肝臓重量増加、腎臓の尿細管上皮の好塩基性化?硝子滴変性の報告がある (SIDS (2005)、厚労省既存化學物質毒性データベース (Access on August 2017))。このほか、ラットを用いた103日間混餌投與試験、イヌを用いた90日間混餌投與試験においては區(qū)分2のガイダンス値の範囲內で毒性影響はみられていない (PATTY (6th, 2012))。 以上のうち、反復投與毒性?生殖発生毒性併合試験における腎臓への影響は雄ラット特有の所見と考えられる。したがって、経口経路では區(qū)分外に相當するが他の経路の影響に関する情報がないため分類できないとした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。