急性毒性
経口
GHS分類: 區(qū)分3 ラットのLD50値として、188~715 mg/kg (CICAD 8 (1998)) 及び255~950 mg/kg (ACGIH (7th, 2001)) との報告があり、いずれも區(qū)分3~4に該當する。有害性の高い區(qū)分を採用して、區(qū)分3とした。
経皮
GHS分類: 區(qū)分外 ラットのLD50値として、> 2,000 mg/kg (CICAD 8 (1998)) 及び> 3,100 mg/kg (ACGIH (7th, 2001)) との報告に基づき、區(qū)分外とした。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHS定義における固體である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類対象外 GHS定義における固體である。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 區(qū)分3 ラットの4時間吸入試験 (粉じん) のLC50値として、0.65 mg/L (CICAD 8 (1998)) との報告に基づき、區(qū)分3とした。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 區(qū)分2 オーストラリアの粉末塗料製造工場で本物質(zhì)を取扱う労働者28人中8人に皮膚の発疹などの刺激性がみられたとの記述 (NICNAS (1994)) や、ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、本物質(zhì)は軽度の紅斑と浮腫を伴う刺激性を示したとの報告 (CICAD 8 (1998), ACGIH (7th, 2001), NITE初期リスク評価書 (2008)) から、區(qū)分2とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 區(qū)分2A オーストラリアの粉末塗料製造工場で本物質(zhì)を取扱う労働者28人中8人に眼の刺激性がみられたとの記述 (NICNAS (1994)) や、ウサギを用いた眼刺激性試験において中等度から強度の角膜混濁、発赤、結(jié)膜浮腫、眼脂を生じたが適用7日後までに回復したとの報告 (NICNAS(1994)) から、區(qū)分2Aとした。 なお、EU CLP分類において本物質(zhì)はEye Dam. 1 に分類されている(ECHA CL Inventory (Access on June 2017))。
呼吸器感作性
GHS分類: 區(qū)分1 本物質(zhì)を含む粉末塗料又は色素粉末を取扱った塗裝作業(yè)者の2件の事例において、本物質(zhì)のばく露前にはアトピー性の基礎(chǔ)疾患はなかったが、塗裝作業(yè)によるばく露後に咳、喘鳴、呼吸困難などを発癥し、本物質(zhì)の誘発試験による強制呼気量の低下から本物質(zhì)による職業(yè)性喘息と結(jié)論されたとの報告 (NICNAS (2001)) から、區(qū)分1とした。
皮膚感作性
GHS分類: 區(qū)分1 職業(yè)ばく露により接觸性皮膚炎を発癥した患者が、本物質(zhì)に対するパッチテストで陽性を示したとの報告 (ACGIH (7th, 2001)、NICNAS (1994)) から、區(qū)分1とした。なお、EU CLP分類において本物質(zhì)はSkin Sens. 1 に分類されている(ECHA CL Inventory (Access on June 2017))。また、モルモットによる皮膚感作性試験においては、本物質(zhì)が皮膚感作性が陽性の報告 (CICAD 8 (1998), NICNAS (2001)) と陰性の報告 (NICNAS (2001)) がある。
生殖細胞変異原性
GHS分類: 區(qū)分1B In vivoでは、マウスを用いた優(yōu)性致死試験で陰性、マウススポットテストで陰性、マウスの精原細胞を用いた染色體異常試験で陽性、陰性の結(jié)果、マウスの精母細胞を用いた染色體異常試験で陰性、チャイニーズハムスターの骨髄細胞を用いた姉妹染色分體交換試験で陽性、陰性の結(jié)果である (NITE初期リスク評価書 (2008)、CICAD 8 (1998)、ACGIH (7th, 2001))。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細胞のマウスリンフォーマ試験、染色體異常試験、姉妹染色分體交換試験で陽性である (NITE初期リスク評価書 (2008)、CICAD 8 (1998)、ACGIH (7th, 2001))。以上より、マウスの精原細胞を用いた染色體異常試験での陽性結(jié)果に再現(xiàn)性が確認されているため、ガイダンスに従い區(qū)分1Bとした。
発がん性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、雄ラットに本物質(zhì)を最長99週間、混餌投與 (10~100 ppm: 高用量の300 ppmでは死亡例発現(xiàn)のため63週間で試験終了) した試験では、投與に関連した腫瘍の増加はみられなかったとの報告がある (NITE初期リスク評価書 (2008)、NICNAS (2001))。
生殖毒性
GHS分類: 區(qū)分2 雄ラットに本物質(zhì)を9週間混餌 (10~100 ppm) 投與後に通常飼料を給餌した雌と交配?分娩させた試験では、雄の授精能、胎児及び出生児の発達には影響はみられなかった (NITE初期リスク評価書 (2008)、NICNAS (2001)、CICAD 8 (1998))。一方、雄マウスに本物質(zhì)の粉じんを5日間吸入ばく露後に非ばく露雌と8週間交配させた試験では、10 mg/m3で第3週に、50 mg/m3では第3週及び6週に授精能の低下が認められた (NITE初期リスク評価書 (2008)、ACGIH (7th, 2001))。 以上、雄の授精能を調(diào)べた2つの試験のうち、経口経路では無影響であったが、吸入経路では授精能低下が確認された。よって、雄性生殖能への影響を否定できず、本項は區(qū)分2とした。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1 (造血系、呼吸器) 本物質(zhì)にはα型とβ型があり、ヒトについてはα型であるα-トリグリシジルイソシアヌレートは1980年代初期に抗腫瘍効果が期待されていた時期があり、がん患者への靜脈內(nèi)注射での報告があるが、注射部位に血栓性靜脈炎を引き起こすために開発は中止された。α-トリグリシジルイソシアヌレートの靜脈內(nèi)注射では投與回數(shù)等の正確な投與形態(tài)は不明であるが、種々の投與形態(tài)で900 mg/kg まで投與されており、その毒性癥狀として骨髄抑制、吐き気、嘔吐があり、まれに脫毛と白血球減少が600 mg/kg 以上の高用量の場合にみられたとの報告がある (NITE初期リスク評価書 (2008))。 実験動物では、本物質(zhì)粉じんの4時間単回吸入ばく露試験で、ラットでは鼻粘膜の軽度の炎癥と、死亡個體で肺の出血が認められたとの報告 (CICAD 8 (1998))、マウスでは自発運動低下、眼と呼吸器の刺激、鼻、眼、口周辺の痂皮形成、肺の変色が認められたとの報告 (CICAD 8 (1998)) がある。影響がみられた用量の詳細な記載はないが、これらの試験のLC50値はラットでは區(qū)分1範囲の0.65 mg/L 、マウスでは區(qū)分2範囲の2.0 mg/Lと報告されているため、気道の刺激と呼吸器への影響はLC50値付近でみられたと考えられる。 以上より本物質(zhì)はヒトの情報から造血系、実験動物の情報から呼吸器を標的臓器とすると考えられる。したがって區(qū)分1 (造血系、呼吸器) とした。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1 (造血系)、區(qū)分2 (全身毒性) 本物質(zhì)にはα型とβ型があり、ヒトについてはα型であるα-トリグリシジルイソシアヌレートは1980年代初期に抗腫瘍効果が期待されていた時期があり、がん患者への靜脈內(nèi)注射での報告があるが、注射部位に血栓性靜脈炎を引き起こすために開発は中止された。α-トリグリシジルイソシアヌレートの靜脈內(nèi)注射では種々の投與形態(tài)で900 mg/kg まで投與されているが、その毒性癥狀として骨髄抑制、吐き気、嘔吐があり、まれに脫毛と白血球減少が600 mg/kg 以上の高用量の場合にみられたとの報告がある (NITE初期リスク評価書 (2008))。 実験動物については、雄ラットを用いた混餌による99週間反復経口投與毒性試験において、區(qū)分2のガイダンス値の範囲內(nèi)である300 ppm (13.6 mg/kg/day) で摂餌量の有意な減少、體重増加量の著しい減少 (-68%)、一般狀態(tài)の悪化、生存率低下 (56%、他群は90-96%)、腸間膜リンパ節(jié)內(nèi)に肥満細胞増多 (44/49 匹) ?ヘモジデリン沈著 (22/49匹) ?類洞出血 (24/49 匹)、脾臓リンパ球様細胞の枯渇、腸管の拡張 (十二指腸32/44、空腸30/45、回腸13/36) の報告がある (NITE初期リスク評価書 (2008))。 以上、ヒトの結(jié)果から區(qū)分1 (造血系) とし、実験動物の結(jié)果から區(qū)分2 (全身毒性) とした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。