急性毒性
経口
ラットのLD50値として、6,400~12,800 mg/kg (ECETOC JACC (1996)、9,590 mg/kg (SIDS (2009)) との報告に基づき、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
経皮
モルモットのLD50値として、> 17,760 mg/kg (PATTY (6th, 2012)、SIDS Dossier (2009)、HSDB (Acces on August 2017)) との報告に基づき、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
吸入: ガス
GHSの定義における液體である。
吸入: 蒸気
ラットの6時間吸入ばく露試験のLC50値として、> 3,600 ppm (4時間換算値: > 4,409 ppm) (ECETOC JACC 36 (1996)) との報告があり、區(qū)分4又は區(qū)分に該當(dāng)しないに該當(dāng)するが、 この値のみでは區(qū)分を特定できないため、分類できないとした。なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (4,791 ppm (27.84 mg/L)) の90%よりも低いため、ミストがほとんど混在しないものとしてppmを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
吸入: 粉じん及びミスト
マウスの290分間 (4.83時間) の吸入ばく露試験のLC50値として、5,026 ppm (29.74 mg/L) (4時間換算値: 5,523 ppm (32.68 mg/L)) との報告 (SIDS (2009)、HSDB (Access on August 2017)) に基づき、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (4,791ppm (27.84 mg/L)) よりも高いため、ミストとしてmg/Lを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。 新たな情報源の使用により、舊分類から分類結(jié)果を変更した。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
ウサギを用いた皮膚刺激性試験で、本物質(zhì)を2時間適用した場合の皮膚一次刺激指數(shù)が1.87で軽度の刺激性を示したとの記載 (SIDS (2009)) がある。また、本物質(zhì)を24時間適用した2件のウサギを用いた試験では、皮膚一次刺激指數(shù)が4.16で中等度の刺激性、及び皮膚一次刺激指數(shù)が1.83で軽度の刺激性との記載 (いずれもECETOC JACC (1996)、SIDS (2009)) であった。これらの結(jié)果から本物質(zhì)は刺激性を有すると考え、區(qū)分2とした。なお、EU CLP分類において本物質(zhì)はSkin Irrit. 2, H315 に分類されている (ECHA CL Inventory (Access on August 2017))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG 405準(zhǔn)拠) で、1匹に軽度の結(jié)膜の発赤、浮腫や分泌物がみられたが発赤は24時間後、他の刺激性の所見も48時間後までに回復(fù)し、他のウサギには刺激性がみられず、一次刺激指數(shù)はなしとの記載 (SIDS (2009)) や、他のウサギを用いた複數(shù)の眼刺激性試験において軽度の刺激性を示したとの記載 (ECETOC JACC (1996)、SIDS (2009)) がある。これらの結(jié)果から軽度の刺激性を有すると考え、區(qū)分2Bとした。なお、EU CLP分類において本物質(zhì)はEye Irrit. 2, H319 に分類されている (ECHA CL Inventory (Access on August 2017))。今回の調(diào)査で入手した情報をもとに區(qū)分を見直した。
呼吸器感作性
データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
【分類根拠】 (1)より、區(qū)分1Bとした。新たな知見に基づき、分類結(jié)果を変更した。ECHA RAC Opinion (2016)にて感作性知見が公表されたため、舊分類から皮膚感作性項目のみ見直した(2021年)。
【根拠データ】 (1)マウス(n=5/群)を用いた局所リンパ節(jié)試験(LLNA)(OECD TG 429、GLP)において、刺激指數(shù)(SI値)は1.78(25%)、3.64(50%)、5.13(100%)であり、EC3値は41.4%と算出されたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2016)、CLH Report (2015)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2022))。
【參考データ等】 (2)モルモットを用いたMaximisation試験の結(jié)果、皮膚感作性物質(zhì)ではないとの報告がある(ECETOC JACC (1996))。 (3)ECHA ではSkin Sens. 1Bに分類されている(CLP分類結(jié)果 (Accessed Jan. 2022))。
生殖細(xì)胞変異原性
ガイダンスの改訂により區(qū)分に該當(dāng)しないが選択できなくなったため、分類できないとした。すなわち、in vivoでは、マウスの骨髄細(xì)胞を用いた小核試験で陰性 (SIDS (2009))、in vitroでは、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験で陰性である (SIDS (2009)、NTP DB (Access on August 2017))。
発がん性
データ不足のため分類できない。
生殖毒性
妊娠ラットの妊娠5、10及び15日に本物質(zhì)をLD50値の10~33%の用量で腹腔內(nèi)投與した結(jié)果、胎児の骨格異常、胎児死亡、胚/胎児吸収がみられた。以上の所見に関しては投與経路が腹腔內(nèi)のため母體を介した間接的な影響ではなく、胎児への直接的作用により生じた可能性があると指摘されており (PATTY (6th, 2012))、投與経路を考慮し分類には用いなかった。この他、分類に利用可能なデータはなく、データ不足のため分類できない。
特定標(biāo)的臓器毒性 (単回ばく露)
本物質(zhì)のヒトでの単回ばく露の情報はない。実験動物では、本物質(zhì)又はメタクリル酸n-ブチル (CAS番號 97-88-1) を用いたラット及びマウスの単回吸入ばく露試験において、癥狀がみられた用量の詳細(xì)な記載はないが、両物質(zhì)に共通した癥狀として、肺の異音、不規(guī)則呼吸、鼻汁が認(rèn)められたとの報告があり、気道刺激性物質(zhì)へのばく露によると考えられると記述されている (ECETOC JACC (1996))。経口経路では、ラットの単回経口投與試験において、活動性低下、よろめき歩行、運動失調(diào)、四肢と腹部の筋緊張低下、下痢、立毛、體溫低下が認(rèn)められたとの報告 (SIDS Dossier (2009)) があるが、試験の最小用量が區(qū)分2超の8,880 mg/kgであり、それ以下の用量での情報がないため、分類根拠としなかった。したがって、區(qū)分3 (気道刺激性) とした。なお、舊分類が使用したIUCLID (2000) は、入手不可のため、確認(rèn)できなかった。新たな情報源の使用により、舊分類から分類結(jié)果を変更した。
特定標(biāo)的臓器毒性 (反復(fù)ばく露)
データ不足のため分類できない。
誤えん有害性*
データ不足のため分類できない。
* JIS Z7252の改訂により吸引性呼吸器有害性から項目名が変更となった。