急性毒性
経口
ラットLD50値: 85 mg/kg(OECDTG401、GLP準拠)(厚労省報告(Access on Jun. 2009))、125 mg/kg、30 mg/kg(以上SIDS (2001))。(GHS分類:區(qū)分3)
経皮
データなし。(GHS分類:分類できない。)
吸入
吸入(粉じん): データなし。(GHS分類:分類できない)
吸入(蒸気): 低粉じん下の飽和濃度(saturated vapour atmosphere with low dust formation)で試験が実施されている(SIDS (2001))が、LC50が測定されていない(SIDS (2001))。(GHS分類:データがなく分類できない。)
吸入(ガス): GHSの定義における固體である。(GHS分類:分類対象外)
皮膚腐食性?刺激性
ウサギの皮膚に50%乳濁液を1分~20時間適用した試験で、刺激性なし(SIDS (2001))。(GHS分類:區(qū)分外)
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ウサギの眼に無希釈の試験物質(zhì)(容積0.1 mL)を適用し、刺激性なし(SIDS (2001))。(GHS分類:區(qū)分外)
呼吸器感作性又は皮膚感作性
皮膚感作性:データなし。(GHS分類:分類できない)
呼吸器感作性:データなし。(GHS分類:分類できない)
生殖細胞変異原性
マウスの経口投與による骨髄細胞を用いた小核試験(體細胞を用いるin vivo変異原性試験)で陰性(SIDS (2001))。、in vitro試験結(jié)果として、エームス試験で陰性(厚労省報告(Access on Jun. 2009))、チャイニーズ?ハムスターV79細胞を用いた遺伝子突然変異試験で陰性(SIDS (2001))、チャイニーズ?ハムスターCHL細胞を用いた染色體異常試験で陽性(SIDS (2001))。(GHS分類:區(qū)分外)
発がん性
ラットおよびマウスに対する経口、経皮または皮下投與による試験で腫瘍発生が観察されたが、対照群の腫瘍発生率および背景対照について記載がなく、信頼性に欠ける(SIDS (2001))。(GHS分類:データ不足で分類できない。)
生殖毒性
ラットを用いた反復(fù)経口投與毒性?生殖発生毒性併合試験(0, 1, 6, 30 mg/kg/day)の結(jié)果、高用量(30 mg/kg)では妊娠末期に全例が死亡したが、各用量とも親動物の性機能および生殖能に悪影響は見られず、新生児の一般狀態(tài)、生存率、外表などにも被験物質(zhì)に起因する変化は認められていない(厚労省報告(Access on Jun. 2009))。(GHS分類:データ不足で分類できない。)
特定標的臓器?全身毒性(単回ばく露)
ラットを用いた経口投與試験の結(jié)果、雌雄ともに60 mg/kg以上の用量で死亡が発生し、痙攣、口周囲の汚れ、自発運動の低下、歩行異常、腹臥位、異常発聲、挙尾およびチアノーゼが認められた(厚労省報告(Access on Jun. 2009))。本物質(zhì)の主要な影響は神経毒性であり(SIDS (2001))、中樞神経系への影響が顕著である(SIDS (2001))。(GHS分類:區(qū)分1(中樞神経系))
特定標的臓器?全身毒性(反復(fù)ばく露)
フタロジニトリル製造工場の労働者20人中10人が數(shù)ヵ月~2年の職業(yè)ばく露により、突発的意識障害を呈し、発作時に間代性痙攣と徐脈、一過性の逆行性健忘癥が見られたと(産業(yè)中毒便覧 第2版 (1994):元文獻:上田 久,橫浜醫(yī)學(xué), 11(1961))。 フタロジニトリル作業(yè)に従事する作業(yè)者32人中3人に作業(yè)開始後3~8ヵ月に突然の痙攣を伴う意識障害が現(xiàn)れた(産業(yè)中毒便覧 第2版 (1994):元文獻:労働省安全衛(wèi)生部労働衛(wèi)生課,労働衛(wèi)生,6(1965))。 ラットの反復(fù)経口毒性?生殖発生毒性併合試験(OECD TG 422:GLP)において、高用量(30 mg/kg/day、44日間投與;90日換算用量14.7 mg/kg/day)群の雌が妊娠19~23日に痙攣を起こし全例が死亡したことから神経系への影響が示唆され、さらに同用量で雄に肝臓の小葉中心性肝細胞肥大、腎臓の近位尿細管上皮における硝子滴沈著と好塩基性尿細管、精巣の精細管萎縮に伴う精巣上體管腔內(nèi)の細胞殘屑出現(xiàn)と精子の減少が認められる(厚労省報告 (Access on Jun. 2009))。 ラットの13週間混餌投與試験(OECD TG 408、US EPA guideline)では、約10 mg/kg/day相當(dāng)以上の用量で雄に腎尿細管の硝子滴形成が見られ、投與4週目では認められなかった水晶體混濁(白內(nèi)障)が雌雄ともに13週目に観察された(SIDS (2001))。 なお、肝細胞肥大については試験物質(zhì)による酵素誘導(dǎo)を示唆する変化の可能性があり(厚労省報告 (Access on Jun. 2009))、腎臓の所見は雄ラット特有のα2μグロブリン腎癥に類似した変化で、種特異的病変と考えられている(厚労省報告 (Access on Jun. 2009))ので、いずれも分類の根拠としなかった。(GHS分類:區(qū)分1(神経系)、區(qū)分2(精巣、眼))
吸引性呼吸器有害性
データなし。(GHS分類:分類できない)