急性毒性
経口
ラットを用いた経口投與試験のLD50値3,301 mg/kg (JECFA(1998))は國連GHS急性毒性區(qū)分5に該當するが、國內(nèi)では、不採用區(qū)分につき區(qū)分外とした。
経皮
ウサギを用いた経皮投與試験のLD50値>5,000 mg/kg (Patty(5th, 2001))から區(qū)分外とした。
吸入
吸入(粉じん): データがないので分類できない。
吸入(蒸気): ラットの8時間飽和蒸気ばく露で死亡はみられない(Patty(5th,2001))と記述されている。飽和蒸気圧濃度(25℃) 0.0003 mg/Lから、LC50値は>0.0003 mg/L と推定される。この値は蒸気基準の區(qū)分1の範囲にあり、區(qū)分を特定できないので分類できない。
吸入(ガス): GHS定義上の固體であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
皮膚腐食性?刺激性
ウサギの4-24時間投與試験で「moderately to severely irritating」(IUCLID(2000))と記述されているので區(qū)分2とした。
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ウサギで角膜混濁、結(jié)膜や虹彩の強い損傷がみられる(IUCLID(2000))、また、ウサギでレベル9(最高は10)の損傷 、72時間後の角膜損傷はレベル10になる(HSDB(2002))と記述されているので區(qū)分1とした。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
皮膚感作性:ヒトに対するパッチテストで皮膚感作性はみられない(Patty(5th,2001)、IUCLID(2000))、20匹のモルモットを用いたBuehler試験で皮膚感作性を示さない(IUCLID(2000))との記述から區(qū)分外とした。
呼吸器感作性:データがないので分類できない。
生殖細胞変異原性
in vitro の細菌を用いたAmes試験で陰性(Patty(5th,2001)、NTP DB (Access on September 2008))と記述されているが、in vivo試験のデータがないので分類できない。
発がん性
ラットを用いた経口投與試験において発がん性の証拠は報告されていない(Patty(5th, 2001))と記述されており、主要な國際的評価機関による評価もなされていないので分類できない。
生殖毒性
データがないので分類できない。
特定標的臓器?全身毒性(単回ばく露)
ラットを用いた経口投與試験で過度の流涎や下痢、さらに高投與量(10,000 mg/kg)で神経筋制御の減退、中樞神経系の抑制がみられる(IUCLID(2000))と記述されているが、區(qū)分2のガイダンス値を超える投與量での癥狀であり、データ不足のため分類できない。
特定標的臓器?全身毒性(反復(fù)ばく露)
ラットを用いた150日間経口投與試験において、胃への影響はみられない(Patty(5th, 2001))、また、イヌを用いた102日間経口投與試験において、內(nèi)臓重量、肝臓、腎臓への影響はみられない(IUCLID(2000))と記述されている。いずれも區(qū)分2のガイダンス値の範囲外の投與量で影響がみられていないので、區(qū)分外とした。
吸引性呼吸器有害性
データがないので分類できない。