急性毒性
経口
雌?雄ラットを用いた経口投與試験のLD50値1320mg/kg(SIDS, 2006; IUCLID, 2000)に基づき區(qū)分4とした。
経皮
ラット及びウサギを用いた経皮投與試験のLD50値>10000mg/kg(SIDS, 2006)から區(qū)分外とした。
吸入
吸入(粉じん): 雌?雄ラットを用いた吸入投與試験のLC50値2.2mg/L/4H(2200mg/m3/4H)(SIDS, 2006; IUCLID, 2000)に基づき區(qū)分4とした。
吸入(蒸気): データなし。
吸入(ガス): GHSの定義における固體。
皮膚腐食性?刺激性
ウサギ眼を刺激しない(SIDS, 2006; IUCLID, 2000)との記述から區(qū)分外とした。
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ヒト眼(ICSC(J), 2005)及びウサギ眼(SIDS, 2006; IUCLID, 2000)を重篤に(Serious)に刺激するとの記述から區(qū)分2Aとした。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
呼吸器感作性:データなし。 皮膚感作性:ヒト皮膚を感作する(SIDS, 2006; IUCLID, 2000; ICSC(J), 2005)及びモルモット皮膚を感作する(SIDS, 2006; IUCLID, 2000)との記述から皮膚感作性は區(qū)分1とした。
生殖細胞変異原性
In vivo変異原性試験(マウス骨髄細胞を用いる小核試験)で陰性(SIDS, 2006)から區(qū)分外とした。なお、細菌を用いる復帰突然変異試験(Ames test)でも陰性(SIDS, 2006; IUCLID, 2000)である。
発がん性
限定された試験で雌マウス皮膚における発がんプロモーター活性はなかった(SIDS, 2006; IUCLID, 2000)との知見があるのみで、データ不足で分類できない。
生殖毒性
雌雄ラットを用いた一世代試験で繁殖毒性及び奇形への影響はない(SIDS, 2006)との記述から區(qū)分外とした。
特定標的臓器?全身毒性(単回ばく露)
ヒトばく露で腎臓障害、溶血性貧血(HSDB, 2006)、またヒト最小中毒量(0.5mg/m3)の吸入で血尿(RTECS, 2006)との記述から區(qū)分2(腎臓、血液)とした。
特定標的臓器?全身毒性(反復ばく露)
ヒトにおいて腎機能の変化(SIDS, 2006; ICSC(J), 2005)、血液に影響を與える(ICSC(J), 2005)との記述から區(qū)分1(腎臓)、區(qū)分2(血液)とした。なお、ICSC(J)(2005)には「眼に影響を與え、水晶體混濁を生じることがある」との記述があるが、古いデータに基づく記述であり、Priority 1文書のSIDS(2006)では眼への影響は述べられていないため、分類には含めなかった。
吸引性呼吸器有害性
データなし。