急性毒性
経口
ラットのLD50値として、1,454 mg/kg (HSDB (Access on July 2014)、IUCLID (2000)) との報(bào)告に基づき、區(qū)分4とした。
経皮
ラットのLD50値として、242 mg/kg、825 mg/kg (NITE初期リスク評(píng)価書 (2007))、ウサギのLD50値として、2,000 mg/kg (ATSDR (2008)、NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)、EHC 168 (1995)) の3件の報(bào)告がある。分類ガイダンスに従い、最も多くのデータが該當(dāng)する?yún)^(qū)分3とした。新たな情報(bào)源 ((ATSDR (2008)、NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)) を追加し、區(qū)分を見直した。
吸入:ガス
GHSの定義における液體である。
吸入:蒸気
データ不足のため分類できない。
吸入:粉じん及びミスト
データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
ウサギを用いた皮膚刺激性試験の結(jié)果、非可逆性の組織破壊がみられた (EHC 168 (1995)) との記載や、強(qiáng)度の刺激性がみられた (NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)) との記載がある。また、本物質(zhì)は皮膚に対して強(qiáng)い刺激性又は腐食性を示す (DFGOT vol.14 (2000)、産衛(wèi)學(xué)會(huì)許容濃度の提案理由書 (1986)) との記載がある。以上より、區(qū)分1とした。また、本物質(zhì)はEU DSD分類により「C;R34」、EU CLP分類により「H314 Skin Corr. 1B」に分類されている。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギの眼に本物質(zhì) 0.1 mL を適用した試験で、強(qiáng)度の刺激性がみられた (NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)) との報(bào)告や、ウサギやマウスに対して強(qiáng)度の刺激性を示した (EHC 168 (1995)) との報(bào)告がある。また、本物質(zhì)は眼に対して強(qiáng)い刺激性又は腐食性を示すとの記載がある (DFG vol.14 (2000)、産衛(wèi)學(xué)會(huì)許容濃度の提案理由書 (1986))。以上から、區(qū)分1とした。
呼吸器感作性
呼吸器感作性:データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
皮膚感作性:データ不足のため分類できない。なお、モルモットに本物質(zhì) (m-クレゾールとp-クレゾールの混合物) を適用した結(jié)果、感作性はみられなかった (DFGOT vol. 14 (2000)) との報(bào)告があるが、試験法等の詳細(xì)不明であるため、分類に用いるには不十分なデータと判斷した。
生殖細(xì)胞変異原性
データ不足のため分類できない。In vivoでは、m-及び p-クレゾール (60:40) 混合物を用いたマウス末梢血の小核試験で陰性である (NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)、ATSDR (2008)、EHC 168 (1995)、NTP TR 550 (2008))。In vitroでは、o-、m-及び p-クレゾール (1:1:1) の混合物を用いた細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験で陰性 (NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)、EHC 168 (1995)、ATSDR (2008))、m-及び p-クレゾール (60:40) 混合物を用いた細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験で陰性 (NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)、EHC 168 (1995)、NTP TR 550 (2008))、o-、m-及び p-クレゾール (1:1:1) の混合物を用いた哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞のマウスリンフォーマ試験、姉妹染色分體交換試験、不定期DNA合成試験で陽性の結(jié)果が示されている (NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)、EHC 168 (1995)、ATSDR (2008))。 以上より、m-及び p-クレゾール混合物を用いたin vivo試験データの陰性結(jié)果はあるが、o-、m-及び p-クレゾールの混合物を用いたin vivo試験データがないことから、異性體混合物の十分なデータがないと判斷した。
発がん性
クレゾール (CAS No. 1319-77-3) としての國際機(jī)関等による発がん性分類はないが、當(dāng)該物質(zhì)の各異性體 (o-、m-、p-クレゾール) について、同一の既存分類 ((EPA (1991) でグループCに分類) が存在しているため、それらの分類結(jié)果を用いてGHS分類を行い、區(qū)分2とした。
生殖毒性
実験動(dòng)物において、クレゾール (o-、m-、p-の混合物) を用いた生殖毒性試験の情報(bào)は得られなかった。 ヒトの疫學(xué)において、クレゾールとクロロベンゼンあるいは塩化ホスホリルを使う工場(chǎng)で働く女性で女性ホルモン量変化と月経の異常、周産期死亡率と奇形発生率の増加したとの報(bào)告がある (NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)、環(huán)境省リスク評(píng)価第5巻 (2006))。しかし、みられた変化はクレゾールばく露との関連性が明らかでないため分類に用いるには適當(dāng)でない。 なお、生殖毒性試験ではないが、ラットを用いた4ヶ月間の吸入毒性試験において発情周期及び発情期の延長(zhǎng)と発情間期の短縮、卵巣で一次卵胞の減少、閉鎖卵胞の増加を認(rèn)めたとした報(bào)告がある (環(huán)境省リスク評(píng)価第5巻 (2006)、EHC 168 (1995))。この情報(bào)については詳細(xì)が不明である。 したがって、データ不足により分類できないとした。
特定標(biāo)的臓器毒性(単回ばく露)
本分類では、以上の異性體混合物による動(dòng)物試験結(jié)果による分類と、o-異性體 (ID: 32)、m-異性體、及びp-異性體 (ID: 33) の動(dòng)物試験結(jié)果による分類結(jié)果、ヒトでの混合物による知見を併せて、「クレゾール」の分類結(jié)果とみなすこととし、未だ分類結(jié)果が示されていない「m-異性體」についての毒性情報(bào)を記述する。m-クレゾールについては、o-異性體、p-異性體と同様、マウス及びラットへの経口投與で自発運(yùn)動(dòng)低下、流涎、協(xié)調(diào)運(yùn)動(dòng)失調(diào)、筋収縮、振戦、けいれん、呼吸困難、衰弱、嗜眠、昏睡、死亡がみられた (NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)、ATSDR (2008))。これらm-異性體単獨(dú)の中樞神経系への影響を示す知見は、區(qū)分1に相當(dāng)するガイダンス値の範(fàn)囲であった。以上より、ヒト (混合物) 及び実験動(dòng)物 (異性體混合物、並びに各異性體単體) での知見に基づき、區(qū)分1 (中樞神経系、呼吸器、心血管系、血液系、肝臓、腎臓)、區(qū)分3 (麻酔作用) とした。 なお、今回はList 1の情報(bào)源を基に、かつ、他の異性體に対する分類との整合性も勘案し分類結(jié)果を見直した。
ヒトにおいては、経口経路による嚥下の例で、呼吸困難、昏睡、心室性期外収縮を伴う頻脈がみられ、急性心不全により死亡した。病理學(xué)検査では、腎臓の近位尿細(xì)管の好酸性壊死、気管支上皮のび漫性壊死が認(rèn)められた。経皮経路では、めまい、嘔吐、意識(shí)障害、無呼吸を伴うてんかん、昏睡、脈拍數(shù)減少、乏尿、重篤な腎癥、急性腎不全、尿細(xì)管壊死、肺水腫、溶血、ヘモグロビン尿癥、死亡が報(bào)告され、病理學(xué)検査で、肺に出血性水腫、肝臓小葉壊死、腎臓のうっ血、腫大、脳うっ血、腫大がみられた (NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)、ATSDR (2008)、EHC 168 (1995))。 実験動(dòng)物では、ラットに吸入ばく露した試験で、強(qiáng)い気道刺激性、神経興奮、痙攣、間代性痙攣、死亡がみられている。経口経路では、気道刺激性、腐食性、出血、経路不詳であるが、気道刺激性、血尿、腎尿細(xì)管損傷、結(jié)節(jié)性肺炎、蒼白を伴う肝臓の鬱血、肝細(xì)胞壊死が報(bào)告されている (NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)、ACGIH (7th, 2001)、ATSDR (2008)、DFGOT vol. 14 (2000))。その他の情報(bào)として、メトヘモグロビン血癥、ハインツ小體形成、溶血性貧血、尿細(xì)管の壊死の報(bào)告がある (NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)、EHC 168 (1995))。実験動(dòng)物の知見については、ばく露用量の記載が不足している。以上より、クレゾールの主な標(biāo)的器官は、中樞神経系、呼吸器、心血管系、血液系、肝臓、腎臓と考えられた。
特定標(biāo)的臓器毒性(反復(fù)ばく露)
ヒトでは、クレゾール混合物の蒸気 (濃度不明) に1.5-3ヶ月間、吸入ばく露された作業(yè)者7名に吐き気と嘔吐を伴う頭痛、うち4名には加えて血圧上昇、腎機(jī)能障害、血中カルシウム濃度異常、及び顕著な振戦が認(rèn)められた (ACGIH (7th, 2001)、 DFGOT vol. 14 (2000)、PATTY (6th, 2012)) との記述がある。 実験動(dòng)物ではo-、m-、p-の各異性體以外の混合物の情報(bào)としては、クレゾール混合物 (m-/p-: 60%:40%) をラット又はマウスに4週間及び13週間混餌投與した試験のみが利用可能なデータであると判斷した。このうち、ラットの4週間混餌投與試験において、區(qū)分2相當(dāng)の用量 (90-95 mg/kg/日 (28-30 mg/kg/day (90日換算)) で肝臓相対重量の増加及び鼻腔に呼吸上皮の過形成が認(rèn)められ、他の3試験でも區(qū)分外の高用量では鼻腔の組織変化、肝臓重量増加に加え、中樞神経癥狀 (嗜眠、不動(dòng)、振戦)、骨髄の低形成、腎臓重量増加がみられた (NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)、ATSDR (2008))。 この異性體混合物による動(dòng)物試験結(jié)果による分類と、o-異性體 (ID: 32)、m-異性體、及びp-異性體 (ID: 33) の動(dòng)物試験結(jié)果による分類結(jié)果、ヒトでの混合物による知見を併せて、「クレゾール」の分類結(jié)果とみなすこととし、未だ分類結(jié)果が示されていない「m-異性體」についての毒性情報(bào)を記述する。m-クレゾールについては、ラット又はマウスを用いた28日間又は13週間混餌投與による複數(shù)の試験結(jié)果では、區(qū)分外の高用量で中樞神経系、呼吸系への影響がみられたが、區(qū)分2までの用量範(fàn)囲で特定の標(biāo)的臓器はみられなかった。また、他の経路での毒性情報(bào)はない (NITE初期リスク評(píng)価書 (2007)、ATSDR (2008))。したがって、m-異性體単獨(dú)の分類結(jié)果は、ヒト (混合物) の知見を?qū)g験動(dòng)物での知見 (m-異性體) で裏付けることができず、情報(bào)不足のため、「分類できない」とするのが妥當(dāng)と考えられる。 以上より、ヒト (混合物) 及び実験動(dòng)物 (異性體混合物、並びにo-、及びp-異性體) での知見に基づき、區(qū)分1 (中樞神経系、心血管系、血液系、呼吸器、肝臓、腎臓) に分類した。なお、舊分類はList 3の情報(bào)源からの分類結(jié)果であり、今回はList 1の情報(bào)源を基に、かつ他の異性體に対する分類との整合性も勘案し、分類結(jié)果を見直した。
吸引性呼吸器有害性
データ不足のため分類できない。