急性毒性
経口
ラットLD50値として5件(320 mg/kg (DFGOT vol.8(1997)), 409, 497, 605, 733mg/kg (NICNAS (1994))が區(qū)分4に該當(dāng)し、18件が(66, 77, 96, 99, 100, 100. 111, 113, 123, 123, 134, 137, 153, 165, 165, 168, 168, 183 mg/kg (NICNAS (1994)) が區(qū)分3に該當(dāng)することから、最も多くのデータが該當(dāng)する?yún)^(qū)分3とした。
経皮
ウサギLD50値として2件(900, 1000 mg/kg(NICNAS (1994)))が區(qū)分3に、2件(1360, 1430, mg/kg(NICNAS (1994)))が區(qū)分4に、さらに2件(2130, 3045 mg/kg(NICNAS (1994)))が區(qū)分外(國連GHS分類の區(qū)分5)にそれぞれ該當(dāng)し、専門家委員の見解を踏まえ、區(qū)分4とした。
吸入
吸入(ミスト): ラットLC50値が0.8mg/L(區(qū)分3)、0.48mg/L(區(qū)分2) (DFGOT vol.8 (1997)) より、危険性の高い區(qū)分2とした。(原文に'aerosol'と明記されているので、試験條件はミストと見なした。)
吸入(蒸気): ラットLC50値が23.5ppm、40.1ppm(NICNAS (1994))より、區(qū)分1とした。(試験條件が飽和蒸気圧濃度の90%以下であるので、分類には気體(ppm)の區(qū)分を用いた。)
吸入(ガス): GHSの定義における液體である。
皮膚腐食性?刺激性
ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、10%以上の濃度では6匹全例に紅斑?浮腫のみならず壊死を認(rèn)め(NICNAS (1994))、さらに別の試験で1時(shí)間ばく露で”highly irritating”、4時(shí)間ばく露後に”corrosive”と記述されている(DFGOT vol.8(1997))ことから、區(qū)分1とした。なお、ヒトでは特に病院関係者の職業(yè)ばく露による皮膚の刺激あるいは皮膚炎の報(bào)告が多數(shù)ある(NICNAS (1994))。
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ウサギの眼刺激性試験において、結(jié)膜に対し壊死を伴う重度で持続的な刺激を認(rèn)め、、かつ半數(shù)の動物では2週間持続した(NICNAS (1994))。また、別の試験では角膜混濁が3日後に悪化した(NICNAS (1994))。これらの記述に基づき區(qū)分1とした。なお、ヒトでは結(jié)膜炎癥、眼瞼浮腫、羞明などを認(rèn)めた事故によるばく露例が報(bào)告されている(ACGIH (2008))。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
皮膚感作性:病院等の醫(yī)療従事者で接觸性皮膚炎を起こし、パッチテストにより陽性反応が確認(rèn)されている複數(shù)の報(bào)告があり(NICNAS (1994)、DFGOT vol.8(1997))、いずれもアレルギー反応と見られている。また、モルモットを用い、"Maximization test"、"modified Magnusson-Kligman test"および"Buehler test"の各種の方法による皮膚感作性試験の結(jié)果は全て陽性であった(NICNAS (1994)、ECETOCTR77 (1999))。以上の情報(bào)に基づき區(qū)分1とした。
呼吸器感作性:本物質(zhì)ばく露により鼻炎や呼吸困難を伴う喘息あるいは喘息様癥狀を呈したヒトの報(bào)告が複數(shù)あり(NICNAS (1994))、気道過敏癥試験に基づき本物質(zhì)に因る職業(yè)喘息と結(jié)論付けている報(bào)告もある(ACGIH (2001))。また、日本産業(yè)衛(wèi)生學(xué)會(産衛(wèi)學(xué)會勧告(2005))、日本職業(yè)?環(huán)境アレルギー學(xué)會(ALGY學(xué)會(感)物質(zhì)リスト(案)p95)ではそれぞれ気道感作性物質(zhì)、感作性化學(xué)物質(zhì)としてリストアップされているので區(qū)分1とした。なお、動物試験(gunea pig)での陽性は確認(rèn)されていない(NICNAS (1994))。
生殖細(xì)胞変異原性
マウス優(yōu)性致死試験(in vivo経世代変異原性試験)、マウス末梢血細(xì)胞の小核試験およびラット骨髄細(xì)胞の染色體異常試験(體細(xì)胞を用いるin vivo変異原性試験)で、いずれも陰性結(jié)果が得られている(NICNAS (1994))ので區(qū)分外とした。なお、エームス試験では、S9の添加の有無にかかわらず陽性とする報(bào)告例が多い(NTP TR490(1999))。一方、マウスリンパ腫細(xì)胞を用いた前進(jìn)突然変異試験では陰性(NICNAS (1994))、陽性(NTP TR490(1999))の報(bào)告、またCHO細(xì)胞を用いた染色體異常試験では陰性~弱い陽性(NICNAS (1994)、NTP TR490(1999))の報(bào)告がある。
発がん性
ACGIHよる分類A4(1997年)に基づき區(qū)分外とした。その他の評価機(jī)関による分類の記載はない。なお、動物試験としては、F344 ラットにグルタルアルデヒドを104 週間飲水投與した試験で、雌に大顆粒リンパ球白血病発生率の増加が見られたが明確な用量依存性がみられないことから、毒性學(xué)的意義は明確ではないと考察されている。(NITE初期リスク評価書 (2008))、また、雌雄のB6C3F1 マウス及びF344/N ラットにグルタルアルデヒドを78~104 週間吸入ばく露した試験では、鼻腔、気管の腫瘍を含め、投與に関連した腫瘍発生率の増加はみられなかった(NTP TR490(1999))などの報(bào)告がある。
生殖毒性
ラット、ウサギおよびマウスを用いた器官形成期の経口投與試験で、催奇形性を含む胎児の発生に対する悪影響は見出されていない(NICNAS (1994)、DFGOT vol.8(1997))。さらにラットの2世代にわたる投與により母動物と出生児に體重減少を認(rèn)めたものの、生殖に及ぼす悪影響は観察されていない(NTP TR490(1999))ことから區(qū)分外とした。
特定標(biāo)的臓器?全身毒性(単回ばく露)
単回ばく露後のラットで不活発、正向反射遅延、運(yùn)動能低下などの中樞癥狀が経口投與で50~200 mg/kg、吸入ばく露(蒸気)で10.6~42.7 ppmの用量で認(rèn)められており(NICNAS (1994))、また、げっ歯類の経口投與による致死量付近で、中樞神経抑制、痙攣、呼吸困難などの癥狀も記載されており(GESTIS(Access on April. 2009))區(qū)分1(中樞神経)とした。 ヒトで上気道の刺激と職場(病院)環(huán)境濃度との間の明らかな関連性を示す疫學(xué)調(diào)査の報(bào)告があり(DFGOT vol.8(1997))、ラットおよびマウスの吸入試験で呼吸數(shù)減少、扁平上皮凝固など気道刺激に伴う癥狀が記述されている(NICNAS (1994)、ACGIH (2001)、DFGOT vol.8(1997))ことから、區(qū)分3(気道刺激性)とした。
特定標(biāo)的臓器?全身毒性(反復(fù)ばく露)
ラットおよびマウスに13週間吸入ばく露した試験において、気道(鼻、喉頭、気管)に壊死、炎癥などの病変が観察されている(NTP TR490(1999))。また別の同様の試験では前庭の扁平上皮の好中性浸潤、鼻甲介の破壊、融合など上気道の変化が観察されているが、気道以外の部位に組織學(xué)的変化は認(rèn)められていない(NTP TR490(1999)、(ACGIH (2001))。これらの変化は0.5~1 ppmで認(rèn)められ、死亡例もあることから重大な毒性変化と考え、ガイダンス値と比較して區(qū)分1(気道)とした。なお、経口投與ではこのような気道への影響は認(rèn)められていない(NICNAS (1994))。
吸引性呼吸器有害性
データなし