急性毒性
経口
ラットのLD50値として、2,125-5,720 mg/kg の範(fàn)囲內(nèi)での複數(shù)の報(bào)告 (PATTY (6th, 2012)、CICAD 67 (2010)、EU-RAR (2008)、NITE初期リスク評価書 (2007)、ECETOC TR95 (2005)、環(huán)境省リスク評価第4巻 (2005)、ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol. 6 (1994)、EHC 115 (1990)) に基づき、區(qū)分外とした。
経皮
ラットのLD50値として、3,900 mg/kg (環(huán)境省リスク評価第4巻 (2005))、及びウサギのLD50値として、3,311-15,200 mg/kg の範(fàn)囲內(nèi)での複數(shù)の報(bào)告 (CICAD 67 (2010)、EU-RAR (2008)、NITE初期リスク評価書 (2007)、ECETOC TR95 (2005)、環(huán)境省リスク評価第4巻 (2005)、CEPA (2002)、EHC 115 (1990)) に基づき、區(qū)分外とした。
吸入:ガス
GHSの定義における液體である。
吸入:蒸気
ラットのLC50値 (4時(shí)間) として、15.2 mg/L (=4,119 ppm) (EU-RAR (2008))、16 mg/L (=4,336 ppm) (CICAD 67 (2010)、ECETOC TR95 (2005)) との報(bào)告に基づき、區(qū)分4とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (4,936 ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
吸入:粉じん及びミスト
データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
ウサギを用いたドレイズ試験において、軽度-中等度の紅斑、軽度の落屑がみられた (EU-RAR (2008)) との報(bào)告や、EUガイドラインに従った皮膚刺激性試験においては未希釈の物質(zhì)の適用により刺激性なしとの報(bào)告があり (EU-RAR (2008)、NITE初期リスク評価書 (2007))、EU-RAR (2008) では本物質(zhì)に刺激性はないと結(jié)論付けている。他にも刺激性なし又は軽度の刺激性との報(bào)告が複數(shù)ある (NITE初期リスク評価書 (2007)、ECETOC TR95 (2005))。また、本物質(zhì)は、実験動(dòng)物を用いた試験において、最悪でも軽微な刺激性を示しただけであり、皮膚に対する刺激性は殆どないと思われる (CICAD 67 (2010)) との記載がある。以上の結(jié)果から、區(qū)分外 (國連分類基準(zhǔn)の區(qū)分3) とした。ガイダンスの改訂に従い區(qū)分を変更した。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギを用いたドレイズ試験において、中等度の角膜障害、中等度の虹彩炎、中等度-重度の結(jié)膜刺激、瞬膜の壊死がみられたが、7日までに回復(fù)性を示した (EU-RAR (2008)) との報(bào)告がある。また、他のドレイズ試験において、中等度の刺激性を示したとの報(bào)告 (EU-RAR (2008)、(NITE初期リスク評価書 (2007)) や、軽度の刺激性を示した (EU-RAR (2008)、NITE初期リスク評価書 (2007)、ECETOC TR95 (2005)、ECETOC TR64 (1995)) との報(bào)告がある。本物質(zhì)は、実験動(dòng)物を用いた試験において、最悪でも軽微な刺激性を示しただけであり、眼に対する刺激性は殆ど無いと思われる (CICAD 67 (2010)) との記載がある。以上の結(jié)果より、區(qū)分2Bと判斷した。
呼吸器感作性
呼吸器感作性:データ不足のため分類できない
皮膚感作性
皮膚感作性:OECDクライテリアに従ったマキシマイゼーション試験 (Magnusson and Kligman法) において感作性はみられなかったとの報(bào)告 (EU-RAR (2008)) がある。また、本物質(zhì)は感作性を引き起こさないとの記載がある (CEPA (2002))。以上より、區(qū)分外とした。
生殖細(xì)胞変異原性
ガイダンスの改訂により「區(qū)分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoでは、マウス骨髄細(xì)胞の小核試験で陰性 (NITE初期リスク評価書 (2007)、環(huán)境省リスク評価第4巻 (2005)、CICAD 67 (2010)、EU-RAR (2008)) である。In vitroでは、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞の遺伝子突然変異試験で陰性ないし弱い陽性であるが、染色體異常試験、姉妹染色分體交換試験では陽性結(jié)果が多い(NITE初期リスク評価書 (2007)、環(huán)境省リスク評価第4巻 (2005)、CEPA (2002)、CICAD 67 (2010)、EU-RAR (2008)、PATTY (6th, 2012))。
発がん性
データ不足のため分類できない。
生殖毒性
マウスを用いた経口経路 (飲水) での連続交配試験において非常に高用量 (1,500 mg/kg bw/day) で生殖能力の有意な低下がみられた (環(huán)境省リスク評価第4巻 (2005))。 マウスを用いた経口経路 (強(qiáng)制) での催奇形性試験において非常に高用量 (1,800 mg/kg bw/day) で母動(dòng)物毒性がみられていないが胎児で合肢、欠肢、曲尾などの奇形が認(rèn)められた (PATTY (6th, 2012))。ラット、ウサギを用いた吸入経路での催奇形性試験では母動(dòng)物毒性については不明であるがラットで743 mg/m3、ウサギで600-688 mg/m3の濃度で胚吸収、心血管系の奇形がみられている(ECETOC TR95 (2005)、EHC 115 (1990))。ラットを用いた経皮経路での催奇形性試験において母動(dòng)物毒性がみられない用量 (0.25 mL) において全胚死亡の増加、骨格変異の増加、胎児體重減少、心血管系の奇形、生存胎児數(shù)/腹の減少がみられた (EHC 115 (1990))。 以上のように母動(dòng)物毒性がみられない用量において奇形がみられていることから、區(qū)分1Bとした。
特定標(biāo)的臓器毒性(単回ばく露)
ヒトにおいては、経口経路では、本物質(zhì)の約40mL誤飲で、意識喪失、緊張性痙攣と間代性痙攣の反復(fù)、血液生化學(xué)的には代謝性アシドーシスがみられ、治療により意識回復(fù)したが、次週に腎不全、第三週に肝障害、一ヵ月後に完治したが、その後も神経衰弱様の愁訴が続いたとの報(bào)告 (産衛(wèi)學(xué)會(huì)許容濃度の提案理由書 (1985)、環(huán)境省リスク評価第4巻 (2005)、NITE初期リスク評価書 (2007)、PATTY (6th, 2012))、約100mLを摂取した事例で、摂取8時(shí)間後、精神錯(cuò)亂、衰弱、嘔吐、深い頻呼吸、深刻な代謝性アシドーシスがみられ、その後回復(fù)したとの報(bào)告 (PATTY (6th, 2012)) がある。また、経口経路でヒトの消化管、中樞神経系、肺及び心臓に重度の毒性影響を示す (EU-RAR (2008))、ヒトへの急性影響は中樞神経系抑制及び代謝性アシドーシスである (PATTY (6th, 2012)) との報(bào)告がある。 実験動(dòng)物では、ラットの経口投與で呼吸困難、立毛、衰弱、嗜眠、運(yùn)動(dòng)失調(diào)、ライジング、昏睡などであり、重癥化又は死亡例において、胃腸の出血、軽度の肝臓障害、重度の腎臓傷害、血尿を示した (PATTY (6th, 2012))。また、死後、膀胱が血尿で膨満、腎臓は皮質(zhì)尿細(xì)管の壊死を伴う極度の尿細(xì)管変性、ボーマン嚢腔の膨満、著しい鬱血などの報(bào)告 (EU-RAR (2008)、NITE初期リスク評価書 (2007)) があり、マウスなど他の実験動(dòng)物においても経口経路で同様の毒性影響がみられる。吸入経路においても、マウスなど他の実験動(dòng)物でも経口経路と同様の影響が報(bào)告されている (産衛(wèi)學(xué)會(huì)許容濃度の提案理由書 (1985)、NITE初期リスク評価書 (2007)、環(huán)境省リスク評価第4巻 (2005)、ACGIH (7th, 2001)、EU RAR (2008)、PATTY (6th, 2012))。 なお、吸入ばく露の場合、區(qū)分1、経口投與の場合、區(qū)分2に相當(dāng)するガイダンス値の範(fàn)囲でみられた。
実験動(dòng)物 (種の記載なし) の吸入ばく露で、精巣の傷害が見られたとの記載 (ECETOC TR64 (1995))、雄ラットに4,500 ppm、3時(shí)間吸入ばく露で、精巣重量の減少(NITE初期リスク評価書 (2007)) との記載はあるが、詳細(xì)情報(bào)がなく、他の評価書で取り上げられていない。したがって、精巣への影響は不明確なため採用しなかった。 以上より、ヒトへの影響を重視し、區(qū)分1 (中樞神経系、血液系、腎臓、肝臓) とした。
特定標(biāo)的臓器毒性(反復(fù)ばく露)
ヒトでは本物質(zhì)の吸入による職業(yè)ばく露に関する報(bào)告で、血液系、造血組織への影響(貧血、ヘモグロビン濃度及びヘマトクリット値の低下、顆粒球減少癥、骨髄抑制)、並びに精子産生への影響 (乏精子癥、無精子癥、受精能の低下) が複數(shù)報(bào)告されている (CICAD 67 (2010))。これらの疫學(xué)研究結(jié)果から、ヒトでの本物質(zhì)ばく露濃度と血液毒性、精子形成阻害との相関性が高いことから、CICAD 67 (2010) では血液系と生殖器官が本物質(zhì)のヒトにおける標(biāo)的臓器として重要であるとの見解を示している。 実験動(dòng)物でも、區(qū)分外の高濃度を吸入ばく露又は高用量を経口ばく露したラット及びマウスの試験で、血液系、精巣等雄性生殖器への毒性影響がみられており (ECETOC TR 64 (1995)、CEPA (2002)、CICAD 64 (2010))、ヒトでの影響を支持する知見とされている (CICAD 64 (2010))。よって、區(qū)分1 (血液系、精巣) に分類した。
吸引性呼吸器有害性
データ不足のため分類できない。